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田舎ぐらし(205)

 ー 霜 対 策  ー

 

 菜園のピーマンが霜でいたまないようにビニールをかけた。
長いこと実をつけてくれたので、そろそろ終わりかと思っていた。ところが、山の神が「ピーマンは冬でも実をつける」、「霜がつかんようにしてやらんと」と言う。

 「霜が・・・」の部分はつぶやきである。知らん顔もできるが、気が利かないと思われるのも癪。結局私がやることになった。

 ピーマンはさておいて、国の霜対策ならぬ守りはどうなっているのか。これを怠ると霜どころかミサイルが降ってくる。

 1950年、中国の支援を受けた北朝鮮軍が韓国に攻めこんで以来、付近で戦争は起きていない。 しかし、攻められた時の準備はしておかなくてはならない。強盗に備えるのと同じである。

 準備で一番大事なのはミサイルや戦車の数ではない。国を守るという国民の強い意識だろう。ウクライナ軍のある兵士はロシアに攻められたその日に軍に志願した。女さえも狙撃手として前線に行っている。日本人にこの気概があるだろうか。

 仮にそんな気概などないとすればそれはなぜか。教育の欠落である。親も教師も国を守ることはとても大事なことなんだよということを子供に教えなかった。

 教わっていれば、占領軍がつくった憲法など早々に廃棄して自前の憲法をつくったはずである。その中で日本は防衛のため軍を持つ、攻めてきたらやり返すと内外に宣言したはずである。

 この点、永田町や霞が関は教わらなかったではすまされない。
すまされないのに80年近くも他国の軍隊が作った憲法でやってきた。そろそろ目を覚ましてよさそうな頃である。

 

 

 
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