某リサイクル王国でグリーンアローのフュギュアGET!!男前!筋肉!マスク!マスク!!
今回は前回の後編です。またTTやってくんないかなぁ・・・。まだ全話見てないんだよなぁ。スレイドたんとロビンたんの因縁を知らない。
ひっきりなしに車が行き交う灰色の街、スターにはロビンを奪っていこうとするこの街がそんなふうにしか見えなかった。
「まさか…ロビン、残るなんてことないよね…」
「どうかしら…バットマンはロビンにとって父親なわけだし…」
家の広いテラスに出たはいいものの綺麗な庭とは裏腹に四人の気分は沈んでいた。
「そういやロビンは?」
「…バットマンさんと話しているんでしょうか…?」
そんな時、テラスのガラス戸が開く。ロビンかと思ったがバットマンいや、ブルースだった。
突撃!ロビンの実家!後編
「いきなり酷い所を見せてしまったね。」
落ち着いたふいんきがどことなくロビンに似ている気がした。街に観光にいかないかと誘われてもどこかそらぞらしいタイタンズにブルースは困ったように頭をかいた。
「君達にとって私は悪者になってしまったらしいね…すまないとは思ってるがやっぱり…ディックに家に帰ってきて欲しくてね。」
「そのお気持ちはわかりますが…」
「私は少し過保護過ぎらしい。それが原因でディックも飛び出していってしまって、でもなかなか癖が抜けなくてね。」
まだコンビだったときロビンが大怪我をしたことがあった。
それからバットマンはロビンに一方的にコンビの解消をしてしまった。
このまま続けたらロビンを、ディックをなくしてしまいそうで。
「君達の所で上手くやってると聞いて安心した。」
「そうだよ!ロビンはタイタンズの頼れるリーダーなんだ!」
「…しかし、私にとってはまだ幼い息子だ。」
ブルースは正面をむき直した。
「頼む、彼のためにもなるんだ。ディックにここに残るように言ってくれないか?」
「…そうゆうことね。」
バットマンはロビンにどうしても家に帰ってきて欲しいらしい。
「…あの、ロビンはどこに?」
ロビンはビルの上からゴッサムの街を見ていた。毎日が楽しかった。
あの決別の日までは。
それでもここは彼と過ごした街で自分の心が許せる故郷だった。
「…なんでバットマンは急に帰って来いなんて言うんだろうな…」
上手くやっている気でいた。バットマンも認めてくれてると思っていた。バットマンはまだ自分が心配だから戻ってこいとゆうんじゃないか。
もしかしたら理由は他にあるのかもしれない。
助手が居なくて大変になった?独りがさみしい?老後が心配?
どれも違う。
元々バットマンと足手まといのコンビだったし、ブルースにはガールフレンドがいくらでもいるし、お金持ちでもある。
そんな時、頭の上から声がした。
「ロビン?」
「…スター~ぁ!」
上を仰ぎすぎてバランスを崩したおれる。
「あっ~…帰ってきてからこんなのばっかりだ。」
スターが心配そうに隣に立った。
「…バットマンさんが私達にもロビンが残るよう言って欲しいみたい…」
「…じゃあ言ってみる?ボクに残れって。」
「なんだか、ゴッサムに来てからロビンは意地悪です…。」
「…昔の癖かな…?」
スターは手を握った。さみしい。なんだかロビンがここの人のようで。
「そんなつもりありません…私達は、私は…」
自分も、レイブンも、ビーストボーイもサイボーグも、
「ロビンが居なくなっちゃうなんて考えるだけで…寂しいです…!」
頬に水が流れた。
ロビンがこっちを向いている。早く、笑わなくては。
「スター…」
ロビンは気づいた。バットマンの気持ちはわからない。しかし自分の気持ちは解っていた。
珍しくポケットに入れていたハンカチをスターに渡す。たまにはこんな服もいいかもしれない。
「スター、帰ろうか。」
ロビンの表情はもう灰色の街の人ではなかった。
「タイタンズビルへ。」
「早いけど、帰ることにするよ。」
ブルースの私室でロビンは言った。
「駄目だ。ディック、お前の家は―」
「ボクの実家はここだよ。でも、ボクの今の家はタイタンズビルだ。」
ロビンは真っ直ぐブルースを見つめた。家に帰って初めてのことだ。
「お前があっちの生活を気に入ってることは解ってるし、昔の私の一方的な態度なら―」
「違う。…ブルースはボクにヒーローを止めろって言ったのは後悔してないんじゃないかな。」
今も出来るなら止めさせたい。どれだけ過酷な道が解っているから。
「でも…ボクは止めれない。これはボクがバットマンの元で解った自分の生き様だから。」
ブルースがなぜ戻ってきて欲しいと言ったかはわからない。理由は知らないがどんな理由でもロビンはヒーローを止める気は無かったしタイタンズを抜ける気も無かった。これが、自分にとって最愛の人に教えてもらったことだから。
「…やっぱり、ヒーローのなりかたより違うことを教えた方が良さそうだったな。」
ブルースは苦笑いをした。
「…純粋にお前には戻ってきて欲しかった。それに…コンビを解消した時のお前の顔が忘れられなかった。」
あの、捨てられた、と絶望した顔を。人はずっと一つの場所にはいられない。変わらない時間などない。だから、だから。
「タイタンズが…もし解消された時、またお前が悲しむと思ったんだ。」
またあの絶望をロビンは味わう。その前に手元に置いておけばロビンをずっと守れるんじゃないか。
「ディック…私は臆病になってたのかも知れないな。」
「…ブルース…。」
ロビンは、マスクを取った。
「タイタンズはロビンにとって家族みたいなものなんだ。でも、ディックとしては…ここが、ずっと家だよ。」
ディックは昔のようにブルースの手をとり、上下に揺らした。
「また、友達を連れて帰ってくるね。」
「…ああ。」
「それと!」
ディックはマスクをつけてイタズラっ子のように笑った。
「友達の前でディックは止めてよ!」
なんだかんだでブルースとバドラーに押されて1日泊まることになってしまった。
やっと和やかになった夕食でバドラーが腕を奮った食事をタイタンズが美味しそうに食べる。
「その時のディックは―」
「ははっ~!ロビンってば結構ドジだったんだ!」
「もう止めてよ!!ブルース!!」
スターは笑いながらロビンの背後の窓から夜空を見た。
そこにもずっと少ないがタイタンズビルから見える星空が見えた。
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珍しく腐ってなくてしかもロビスタっぽいものになりました。
二代目が出来たとき激怒するロビンとかも書きたいなぁ!もっとギャグぽくしてスレイドさんも出す予定が…あれ?