【ご紹介】
https://www.youtube.com/watch?v=_0x5Bqzu8qg
アメリカニズムを如何にせん【前半戦】2015年12月31日放送
【概要】
この間のイラク問題、アフガニスタン問題、ウクライナ問題そしてシリア問題と・・・振-り返れば、そこにアメリカの侵略的な軍事や政治が深く関わりがあるのではないか。
「アメリカニズムによる世界破壊」が21世紀初頭の世界風景。
その事実についての最高の知識者である伊藤先生と、それが近代の思想の問題として論じつづけてこられた佐伯先生が徹底議論を繰り広げる90分。
【出演】佐伯啓思×伊藤貫×西部邁 (アシスタント今村有希)
〔前半戦〕
【論点1】アメリカによる中東戦略の大失敗と問われる日本の自主防衛
●アメリカンデモクラシーが世界破壊へと向かわせつつある
●南シナ海をめぐり米中が軍事衝突しかねない時に日本はどうする?
【論点2】歴史なき国家アメリカ流「自由」「民主」主義を押し広げる傲慢さ
●ウィルソニアン的に民主主義と自由主義を世界に広げるという傲慢さ
●アメリカとは、歴史からくる固有のものがなく外部のものの利用しかない
【論点3】アメリカニズムに染まっていった近代と対米従属してきた戦後日本人
●日本に戦争をやらせようと仕掛けた真珠湾攻撃、米陸海空軍総監たちが喜んだ議事録
●1906年から日本を如何に滅ぼすかカラーコード戦争計画「イエロープラン」が練られていた
【論点4】米国が仕掛けた戦争と占領政策と洗脳された戦後日本人
●WGIP(WarGuiltInformationProgram)により日本人に戦争の罪悪感の植え付け
●イラクを滅ぼした際に持ち出されたNation Building国家建設は日本の占領方式と同じGHQ方式がモデル
https://www.youtube.com/watch?v=jfDa5Xye_u0&list=PL2B4FF1FB8DA61363&index=3
アメリカニズムを如何にせん【後半戦】2015年12月31日放送
〔後半戦の論点〕
【論点1】集団安全保障の前に自主防衛を考えよ!「平和」「民主」主義という欺瞞
●個別自衛する自分たちを鍛え上げることをしないで集団的自衛権とは国民が腐りきっている
●民主主義とは原則的に国民皆兵であり、精神上は自分たちで武器を持って自分たちの国を守ることである
【論点2】全て合理的に未来を予測という近代主義による世界破壊
●経済も未来は確実に予測できるという嘘話を信じ込んでいるアメリカ、日本もそう考えている
【論点3】日本に相応しい自主防衛とは、議論を進めなかった戦後日本
●予測しない事態が起こるのが戦争、日本の憲法には非常事態条項がない
●自称保守派のおかしな議論、パキスタンも、インドもベトナムも戦争になった時にアメリカが助け手にくると思っていない。世界で自主防衛ができるのは米国だけとヘンテコりんな議論をしているのは日本だけ
●ガンディー主義(非暴力と不服従)を思わせるような忍耐力を持ったretaliationretaliation報復
【論点4】世論(国民の一時の気分)は政治をも動かす国を滅ぼしかねない「民主」主義
●民主主義の恐ろしさは、国民の気分や情緒=世論(せろん)という不定形なものでまともな政治にならず国をも雨後がしてしまう
●独裁者はどこからうまれるか、シーザー万歳、ヒトラーへの全権委任、紅衛兵まで導入した毛沢東、民衆が歓呼の声で独裁者を生み出す
◆戦争の問題と民主主義はギリシャの昔から直結している
【論点5】自己欺瞞と偽善・独善、金儲けと地位を得るアメリカとは一体何物なのか
【論点まとめ】
●人間は自己欺瞞と偽善と独善から逃れられない、J・ケナン、R・ニーバー
●人間はいつもimperfect不完全であるが、物事を選択しなければならない、少数派が正しい可能性があるから議論を尽くして決める
●物事は過激に、大規模に、急速度に変革してはならない
というのが保守主義が唱えた漸進主義Gradualismである。