● ○【乳幼児期には「母親の優しさと温かさ」が“必要”で、それを充分に受けてこそ、人格形成もうまくいく】○ ●
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最近、米国立衛生研究所が研究費用を拠出し、米10都市の乳幼児1364人の育っていく過程を
10年間に亘って追跡調査した結果がある(この様な調査は、公的な保育調査としては最大規模)。
それによると、生後3カ月から4歳半までの時期に、保育園等に週30時間以上預けられた子供の17%は、
幼稚園でほかの子どもに乱暴に振る舞ったり、先生に反抗したりする傾向が強かった。
週10時間以下の子どもが幼稚園で問題行動に走るケースは6パーセント以下だった。
対象となった子どもの託児時間は平均で週26時間。預ける先が“保育園”でも“託児所”でも、
“自宅ベビーシッター”に見てもらった場合でも結果は同じ。子供の性別や家系も結論に影響しなかった。
この結果は、「子どもが乳幼児期に安易に夫婦が共働き」をし、
「子どもは他人に預ける」というアメリカ-スウェーデン方式がいかに“危険”かを示している。
アメリカでもスウェーデンでも『犯罪』がつねに“高レベル”だということと、
子どもの発達の過程で“攻撃性”を増していることとは、決して「無関係ではない」であろう。
乳幼児期には「母親の優しさと温かさ」が必要であり、それを十分に受けてこそ、その後の人格形成がうまくいく。
母子の愛情による繋がりが不十分だった人間は“情緒不安定”で、“攻撃的”になり、後に虐めっ子になりやすい。
【元東京女子大教授 日本ユング研究会会長 林 道義】http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/femi14.html
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■『育児の社会化』を進めたスウェーデンでは、犯罪数が人口当たり【アメリカの4倍】【日本の10倍】
【強姦が日本の20倍以上】 【強盗が日本の100倍】(武田龍夫『福祉国家の闘い』中公新書、2001年、P134)。
『なんとスウェーデンという国は世界に冠たる“犯罪王国”なのだ。』
★SIFO(スウェーデン世論調査機関)という代表的な世論調査機関が行った調査では、
スウェーデン人の70%がストレスに悩んでいる。 今は若者の自殺が増えている。
自殺者は毎年ほぼ2000人だが、そのうち4分の1の 4~500人が15~29歳である。
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1917年ロシアの共産革命によって政権を掌握した共産党・革命政府の施策は多くの抵抗に遭遇した。
ソ連政府はその原因を“家族”にあると考え、革命を成功させる為、「家族の絆を弱める」こととした。
『育児の社会化』政策により子供は託児所に預けられ『家事の社会化』で食事も共同の食堂でとる様になった。
我々が日常と感じる「母親が子供の食事の支度をする」光景が、ソ連の国中から消え失せてしまったのである。
そして、『家族の結びつき』は、1930年頃には革命前よりは“著しく弱まった”。
しかし、彼らが予想もしなかった“有害現象”が同時に進行していた。
1934年頃になると、それが社会の安定と国家の防衛を“脅かす”ものと認識され始めた。すなわち・・・
①堕胎と離婚の濫用(1934年の離婚率は37%)の結果、“出生率が急減”した。
それは共産主義国家にとって労働力と兵力の確保を脅かすものとなった。
②家族、親子関係が弱まった結果、“少年非行が急増”した。
1935年にはソ連の新聞は愚連隊の増加に関する報道や非難で埋まった。
彼らは勤労者の住居に侵入し、掠奪し、破壊し、抵抗者は殺戮した。
汽車のなかで猥褻な歌を歌い続け、終わるまで乗客を降ろさなかった。
学校は授業をさぼった生徒たちに包囲され、先生は殴られ、女性たちは襲われた。
③性の自由化と女性の解放という壮大なスローガンは、強者と乱暴者を助け、
弱者と内気な者を痛めつけることになった。何百万の少女たちの生活がドン・ファンに破壊され、
何百万の子供たちが両親の揃った家庭を知らないことになった。
【ニコラス・S・ティマシエフ(Timasheff) 論文『ロシアにおける家族廃止の試み』】
(N.W.Bell"A Modern Instrucion to the Family"1960 N.Y.Free Prees所収)による。 十一
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