月日はパーフォレーション。

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映画「ふたり」への想い。

2016-05-09 23:38:19 | Weblog
ふと観たくなって、久しぶりに「ふたり」を観た。大林宣彦監督の作品。
有名な「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の尾道三部作の頃はまだ子どもだったので、
大林監督の作品で、実際に映画館で観た作品は、「ふたり」が初めて。
そして、映画館に通うきっかけとなった作品。

不器用な妹・実加(石田ひかり)と、死んでしまった優秀な姉・千鶴子(中嶋朋子)の物語。
姉妹を軸に、学校や家族、恋人のような存在と、多くのサイドストーリーがある。
いい役者さんが揃っているし、どのシーンも見応えがある。
私が好きなのは衣装と美術。特に、実加の散らかった部屋がいい。おしゃれな雰囲気がある。
どこか、切り取って紹介することができないくらい、思い入れのある作品。

作品のキャッチコピーは「ひとりでふたり、ふたりでひとり」この言葉が言い当てている。
姉妹、親友、父母、母娘、父娘、恋人……いろんな「ふたり」がある。
その中で、日々を生きる妹と、時が止まってしまった姉。
兄弟姉妹がいる人の多くは、この作品に共感すると思う。

今という時間は戻って来ない。二人で居た時間は、思い出の中で永遠だとしても。


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