実家の目と鼻の先に、坂ビスケットの工場があります。
ビスケット工場なので、実家の周囲には甘いビスケットの香りがしており(工場の操業時間によるのか風向きによるのか、常に香ってるわけではないけど)、未だにあのビスケットの香りを嗅ぐと懐かしい思いがします。
坂ビスケットと言えば――その工場に隣接する「レトロスペース坂」。
いつからレトロスペース坂ができたのか、ハッキリとした記憶はありません。
でも、物心付いた頃からあの建物はあったような気がします。
割れビスケットを売っているんだ、という程度の認識。
んで、いつの間にか変な水着を着たマネキンが突っ立ってたのも覚えています。
ただ、そのときは「あれ、前からあったっけ?」という程度。
その後も、窓辺にアンモナイトの化石が追加されていましたが、「まあ、そういうもんだろう」ぐらいのカンジでした。
それは奇妙な光景だとは思っていましたが、奇妙な現象が起きているとは思っておらず。
こういう光景が日常なんだと思っていました。
っていうか当たり前の光景過ぎて、むしろ立ち寄ろうとさえしていませんでした。
最近になって『北海道裏観光ガイド』を読み、このレトロスペース坂が奇妙なものだったのだとようやく理解した有様です。
というわけで、実家に寄ったついでに訪れてみることとしました。
長年、近所に住んでいたのに初訪問です。
ビスケット売り場の方から中に入りました。
袋詰めになった割れビスケットが、たったの100円で売られています。
子ども達のお土産用に、これらを購入しました。
ビスケット売り場を抜けるとレトロスペース坂の資料館となります。
この資料館にある展示品たるや、圧巻の一言。
昔の生活や風俗に密接した生活用具、エロもマジメも取り揃えた販促グッズ、エログロ混在したメディアの類、SMを基調とした人形の数々と、とにかくレトロなグッズを中心に何でも集めまくったものとなっています。
ここに収蔵されている雑誌や写真、メディア類の目録とかあったら便利なのにな~、なんて思ったりしました。
ここでしか見られないモノとかも、あるかもしれませんよ?
じゃあ、具体的にどんなものを……と思ったのですが。
展示品に「目で見るだけにしてください」と書かれていたので、てっきり写真撮影不可だと思っていたんです。
ところがネットを調べてみると、写真を撮られている方はいらっしゃいましたね。
どうやら展示品を万引きする不心得者がいるので、そういう連中に向けての警告だったようです。モノを持っていくなよ、っていう。
というわけで、我々は内部の写真は全く撮っていないので、内部の展示品がわかるサイトをご紹介します。
【minority camp】
【ボンソワール山本のご意見申す!! 北海道の旅】
なお、ネットを調べていてわかったのですが、レトロスペース坂のオープンは平成6年だったんですね。
展示品の中には、いくつか売り物もありました。
そこで我々はよもやのVHSをゲット。
『映画を探して』
『Ikon Presents 3 Films By BETH B & SCOTT B』
の2本。
『映画を探して』はインディーズの映画のようですが、allcinemaによると「いかにも、素人の素人による素人のための作品、という域に留まっている」とのこと。
『Ikon Presents 3 Films By BETH B & SCOTT B』は、値札のところに「SM系あり」とあるので、展示されてる緊縛人形と何か関係あるんでしょうか?
ググってみた限りでは、英語のサイトばかりでよく分からなかったです。
他にも、『ゲシュタポハーレム』『ゲシュタポSM収容所』といったナチものビデオも数点あったのですが、残念ながらこちらは非売品でした。
とにかく、魅力的なモノばかりが展示されていて楽しかったです。
これらの展示品が無料で見学できるなんて、とってもステキな場所です。
だから万引きは、ダメ、ゼッタイ!
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