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ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝

2013-01-19 22:44:36 | 映画-2013年

130119 「無影脚もあるよ」

ジェット・リーとツイ・ハークがワンチャイシリーズ以来、14年ぶり(監督・主演だと18年ぶり)にタッグを組んだというので、期待して見に行ってきました!

感想ですが、内容に触れる前に…。
3D映画であることが売りでもある本作は、まさに「3D映画はかくあるべし!」といった映像でした。
『アバター』のような3Dであることを前提にした映画は、これまで見たことがなくて。
(せいぜい『ゾンビ3D』ぐらい)
「とりあえず飛び出ます」程度の映画しか見たことがなかったんだけど。
本作は3Dであること活かした映像で見応え十分でした。
バトル時のアクションシーンの迫力はもちろん、ツイ・ハーク独特の武器を使ったアクション(飛んでくる矢を別の飛び道具で撃ち破るとか)、ツイ・ハークの映像技術が3Dでより深化しています。
それだけに字幕版だと、目が疲れるというか映像に目の焦点を合わせるのが辛かったです。
それと、これが2Dでテレビ放送されると魅力が削がれてしまう~、と残念な気持ちに。
どうせ見るなら、映画館で3Dで見てもらいたいです。

といった感じで、以降はネタバレもありながら感想文です。

序盤は、ジェット・リー演じるジャオが率いる義士団が、朝廷を笠に着る悪党とバトルしています。
ちなみに最初に出てくる宦官はリュー・チャーフィー!
ジェット・リーを快く思わない朝廷側は、凄腕の役人ユーが討伐に名乗りを上げる。その彼の配下にも、一癖ありそうな凄腕の部下が。
この時点では、義士と朝廷の対立バトルなんだな~、なんて思っていたんですが。

朝廷に狙われた一人の女性を救おうとしたところで、ジェット・リーの名を騙る女性義士が登場。
その後も龍門の側の宿屋(本作は『ドラゴン・イン』の続編でもある)では、宿屋の経営者や韃靼人の集団、ひょっこり現れる盗賊のコンビ等々、どんどん登場人物が増えていきます。

増えた登場人物の分だけ因縁や恋愛感情がもつれる上に、ユーとそっくりさん(一人二役)のフォンが登場して人間関係がどんどん複雑に。
(しかも『ドラゴン・イン』から引き継ぐ設定もあるらしい)
さらに一人二役がありながらも、さらに虚々実々の駆け引きや裏切りもあったりするし。

ストーリーもジャオが朝廷の不義を正すという冒頭から、朝廷に狙われている女性を助ける話になったかと思うと、古代の遺跡から宝物を盗み出すという展開へ。

ハッキリ言って、詰め込み過ぎ感は否めない映画だと思います。
義士と朝廷の対立バトルと、財宝を巡るアドベンチャーで二本の映画が作れるかも?

でも、そういうごった煮感も含めて、この映画の魅力なのかなとも思えます。
たとえば登場人物が多いだけあって、それぞれのキャラ毎に使う武器が違っていて、各々が独自のバトルシーンを見せてくれます。
そのうえにバトルを展開するフィールドも地上や船上、竜巻の中の空中戦さえもあってツイ・ハーク映像の魅力が炸裂してるといえるでしょう。

またバトルといえば敵役が悪くて格好いい、っていうのも光ってます。
ラスボスのユーはもちろんですが、先に出てきたリュー・チャーフィーや仮面の男などビジュアル的にも戦闘力的にも格好良くて、しかも同情の余地がない悪党になってます。
それ故にバトルシーンが盛り上がります。
ただ、残念なのは敵味方登場人物が多い割には、胸が熱くなる燃えシーンがあんまりなかったところ(「ここはオレに任せて先へ行け!」的なカミカゼ特攻とか)。
それどこかラストは実利主義のフォンが人生大逆転しちゃうんで、こういうところは日本人的な感覚とは違うのかな、なんて思ったりしました。

とはいえ、3D映像の迫力とごった煮感満載の設定とストーリーは、前作の『ドラゴン・イン』を知らないオレのような人でも楽しめる作品でした。

ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』(映画館)
監督:ツイ・ハーク
出演:ジェット・リー、ジョウ・シュン、チェン・クン、他
点数:7点


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