近代建築撮影日記

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田淵氏庭園一般公開 2022.11.19

2022-11-22 05:29:37 | 近畿

田淵氏庭園

 製塩業を中心に、赤穂の資産家として財を成した田淵氏の住宅庭園である。赤穂御崎に位置する三崎山の傾斜面に当たり、麓部に位置する居宅の周辺から背後に続く傾斜面の中腹にかけて、石組の池や茶庭から成る庭園が展開する。
 表門から主屋及び書院の玄関へと至る導入部には、飛石沿いに露地庭又は坪庭風の庭園が展開し、書院の背面には岩盤を穿って造られた池がある。書院は寛政2年(1790)以前に造営されたもので、書院から池に向かって左側の傾斜面には高さ約4mの滝石組があり、池の右側に架かる石橋を渡ると、飛石づたいに傾斜面の上方へと登ることができる。勾配が緩やかになり飛石が延段に変化した頃、右手に腰掛待合とともに2階建の明遠楼が現れ、さらに飛石に沿って歩を進めれば、左の蹲踞を経て明遠楼階下の寄付へと到着する。
 明遠楼は宝暦年間に藩主森忠洪のお成りに合わせて建てられたとされ、もとは赤松滄州が「嘯風楼」と命名したが、明治6年(1873)に伊藤東涯の扁額を入手したことから「明遠楼」と改称したとされる。その意匠は簡素で優美であり、階上から塩田の眺望を意図した作意は傑出している。
 また、明遠楼に対面して巡らされた木塀には中潜りが設けられ、その内側には茶室である春隠齋を中心に待合い・蹲踞などから成る内露地が展開する。
このように、山裾の書院と斜面上方の明遠楼や春隠齋などの建築群は茶の湯の儀礼を通じて一つの庭へと溶け合い、それらが持つ芸術上・観賞上の価値は極めて高いことから、名勝に指定した。
(上記説明は『文化遺産オンライン』より)


受付は赤穂市立美術工芸館 田淵記念館

(この写真は2021.6.25撮影分)
で、1100円を払って受付完了。少し値が張りますが、以下の写真を見ていただくと納得できると思います。

田淵家全景



(この2枚も2021.6.25撮影分)
万里の長城みたいに塀が続く大邸宅です。

外から書院と茶室「春隠齋」が見える




門だけでなく塀の板が全て一枚板!!


こちらは主屋










門の右手に土蔵がある





土蔵の入り口に金庫の扉を付けているのは初めて見ました


旭金庫工業製。

書院と蔵の間にこのようなしつらえが!









蔵の裏には普通の出入り口がある。



書院




















書院の縁側から庭園と茶室「春隠齋」が見える












橋を渡り、斜面を登る


茶室「春隠齋」と2階建の「明遠楼」に向かう飛石

樹齢数百年と言われる大銀杏がある



茶室「春隠齋」は塀に囲まれている




左は「春隠齋」の待合、右上に「明遠楼」が見える


「春隠齋」














「春隠齋」から「明遠楼」に向かう途中に主屋が見える


主屋に隣接する巨大な蔵


「明遠楼」に向かう門


登っていくと「明遠楼」の上にも庭がある


「明遠楼」




























「明遠楼」から見た「春隠齋」と主屋、かつては塩田を見渡せたという






「明遠楼」を出て「春隠齋」の塀脇を下って


「明遠楼」の一階に出る








最後に明遠楼階下の腰掛待合



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