とあることで、電話した 古きよき知り合い
何年ぶりの電話であっただろうか?
すでに 退社して、今は、家業を継いでいるとか
で、いまは、何をしているか? というと
庭木の雪吊りをしているとのこと
近所の家の剪定を兼ねて 雪吊りもしていると
その際、ふとした瞬間に 話になったのが
剪定、雪吊りしなくても
ここ最近 野焼き禁止も出ているし
庭木が、あっても 邪魔になるだけ
庭木も 切ってしまったほうが、楽だよね
という話もなったが、ここで、話題となったのが
【松】の木を 切るか どうか?
松って、いまの時代では、特に 縁起物でもないが
松竹梅 というように
古き旅館などでは、松の間、竹の間、梅の間など
部屋の名前になったりしていた。
祖父の代 祖祖父の代には、小さな苗木を植え
現在、何年物ときを迎え 健在にたたずむ 松
これを 切ってもいいものか?
松とは、古くは 松=待つ と置き換わりの言葉として
使われ、戦時中、戦後にかけて
長きにわたり、家族の帰りを待つ との意味を込め
現代においても 都会に行った もしくは、
仕事、学校へ行った 家族の帰りを待つ との意味合いが
根強いそうだ。
人を待つ という意味の松を 切ってしまうと
家族が、家に 帰れない との思いから
雪吊りをしていなかったものの
ここ最近、つたないながらも 雪吊りを施しているそうだ。
もう3年目 見た目も ほどほどの 腕前になり
これからも 家族の帰りを 待つそうだ。