られます。
「真理の御霊が来ると、あなたがたを全ての
真理に導き入れます。御霊は自分から語るので
はなく、聞くままを話し、又、やがて起ころう
としている事を、あなた方に話すからです。
御霊は私の栄光を顕します。私のものを受けて
あなた方に知らせるからです」 (ヨハネ16-13)
ここから「キリストの御霊」(アンドリュ-マ-レ-)から
です。
神が人をご自分のかたちに創造されました。
その楽園に二つの木(命の木、知識の木)があり
ます。神の道は命の木であり、人は神の命に
あずかって完成されるべきものでした。
しかし、サタンは他の道(知識の木)にそそのか
し、知識こそ神の様になる、と思わせました。
人が服従による命よりも、知識の光の方を求め
た時に、恐ろしい死に至る道に入ったのです。
今もなお、人類は知識の中に幸福を求めて、
さまよっているのです。
神の言葉が受け入れられる所においてすら、
この世の知恵、肉の知恵が入ってきます。霊的
真理さえも御霊の命によらず、知恵によって知
られる時、その力は奪い去られてしまうのです
(三浦綾子さんは、これは神の言葉か、どうか
を知るには従ってみると分かります、と言う)
聖霊は、御父、御子、を離れて単独で働かれる
方ではありません。
真理の御霊の働きは、キリスト・イエスにある
満ち足りた恵みと、まことを啓示し、これを
与える事です。今は天にあって、栄光を受けた
キリストが成就された、贖罪の現実と力を私達
の内に証しする為に来られました。
聖なる三位一体の奥義において、御子と御霊は
全く同位であり、同時に全く従い合う関係です
。御子は御父と同じ栄光を受けている、といえ
「子は父がしておられる事を見て、行う以外は
何事も行う事が出来ません」と言うのを不名誉
だとは思わなかったのです。
真理の御霊も、自分からは語りません。ただ
聞いた事だけを語ります。自ら語る事を恐れて
いる聖霊は、神のささやきに耳を傾け、神が
語る時にだけ語るのです。
御霊の働きを受ける者たちも、柔和な、教えら
れやすい状態に保つ事が必要なのです。これは
心の貧しい者たち、砕かれた者たちの特徴であ
って、キリストを必要とする事を悟り、聖霊の
みが真理の御霊であると気付いています。
真理の御霊の特徴は待ち望む態度にあります。
ご自分で語ったり、考えたりせず、日毎に、
一歩一歩、一切を天にいます神からお受けなり
ます。
真理の御霊は、直ぐに、その意味を理解して
表現できる様な思想で、お語りになるのでは
ありません。思想や、感情に語りかけるのでは
なく、人の心の内奥、人の霊の奥底に語りかけ
るのです。その教えは、ただ信仰によってのみ
認める事が出来るものです。
すでに私達の内においでになる事を信じ、その
お方に、一切をおゆだねしましょう。