イエス様は、当時のユダヤの指導者(祭司長、律法学者、長老、パリサイ人)に捕らえられ、ローマ提督ピラトの裁判にかけられました。
ピラトは「イエスには罪は無い」と思い釈放しよう努力しましたが、ユダヤ人の群衆が「イエスを十字架につけよ」と叫び続けたため、二人の強盗と共に十字架につけました。
息を引き取られたイエス様の亡骸をアリマタヤのヨセフは引き取り、自分の為の墓に丁重に納めました。
「週の初めの明け方早く、マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメとは、イエスに香油を塗りに墓に着いた。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。墓には何もなかった。
彼女らは、走って戻りペテロとヨハネに言った。
「誰か墓から主を取って行きました。」
彼らは走って墓に行き、中に入ったが、イエスの頭に巻かれていた布切れと亜麻布は離れた所に巻かれたままになっていた。
彼らは、イエスが死人の中から、よみがえらなければならない、と言う聖書を、まだ理解していなかったのである。彼らは自分の所へ帰って行った
。
しかし、マグダラのマリヤは墓の外で泣いていた。そして、泣きながら、からだを屈めて墓の中を覗き込んだ。すると、二人の御使いが、イエスの身体が置かれていた場所に、一人は頭の所に、
一人は足の所に、白い衣をまとって座っているのが見えた。
彼らは彼女に言った「なぜ泣いているのですか」
彼女は言った「誰かが私の主を取って行きました
。どこに置いたのか私にはわからないのです」
……イエスは彼女に言われた。「なぜ泣いているのですか。誰を探しているのですか。彼女は、それを園の管理人だと思って言った。「あなたが、あの方を運んだのでしたら、どこに置いたのか言ってください」
イエスは彼女に言われた。「マリヤ!」
彼女は振り向いて、ヘブル語で「ラボニ!」
(すなわち先生)とイエスに言った。
イエスは彼女に言われた「私にすがりついてはいけません。私はまだ父の元に上っていないからです。……
マグダラのマリヤは行って、「私は主にお目にかかりました。」と弟子達に告げた。
その日の夕方、弟子達がいた所では、ユダヤ人を恐れて戸が閉めてあった。イエスが来られ彼らの中に立って言われた「平安があなた方にあるように」(シャローム)
こう言ってイエスは、その手と、わき腹を彼らに示された。弟子達は主を見て喜んだ。
イエスはもう一度、彼らに言われた「平安があなた方にあるように。父が私を遣わした様に、私も
あなた方を遣わします。
(ヨハネ20ー1~201)