何時ごろからか私は妄想するようになった
その妄想の中ではトランクを持っている
中身は古今東西のありとあらゆる武器である
今日、運転している時突然真っ黒のレクサスに割り込みされた
トラックに乗っているので割り込みは日常茶飯事であるが今日のは本当にヤバかった
鼻の穴に指を突っ込んでグリグリしていたからである
「くそー変な所についたらどうすんね」
私はそのトランクを静かに開け44マグナムを取り出した
ちょうど信号は赤である
私はすかさず黒いレクサスのドアを開けた
「なんじゃ!ワレ!文句あんのか!」そのいかつい男が毒づく
「ドゴーン!!!」
44マグナムを至近距離から男の腹めがけてぶっ放す
男の腹に大穴が開いた
穴を通してダッシュボードが見える
男は何がおきたか理解できずにただ自分に開いた穴を覗いている
つづいて、トランクから日本刀を取り出した
妖刀ムラマサである
「スパッ!!!」
前かがみになった男の首を一刀で切り落とした。
首はゴロンとアスファルトに転がった
又も男は何がおきたか理解できず何やら文句を言ってるつもりらしい
転がった首の目と口をパチクリさせている
胴体の切り口からは心臓の鼓動に合わせて血がピュウピュウと噴出している
今度はかぎ爪を取り出しその頭を突き刺し、道路脇の街路樹にぶら下げた
「後はカラスがきれいに掃除してくれるやろ」
私の復讐は終わった
信号は青に変わった
黒いレクサスはすごいスピードで信号を左折して行った
「恐ろしーて文句なんかよーゆわんわ」
私の心臓はノミの心臓である
ただし、毛が生えている
私はグリグリの続きを始めた