栗の木蔭にて思うこと

訪問専業「くりす鍼灸マッサージ院」

東洋医学

2008-01-10 06:57:07 | 鍼灸と思想
今回は東洋医学について書いてみます。

東洋医学の特徴は色々ありますが、西洋医学のように病原体や疾患部位にこだわらず
体の全てを診て診断・治療をするところにあると思います。

例えば尿が出ない人には、西洋医学では利尿剤が投与されますが
東洋医学からみれば、時には‘肺’の機能を高める漢方薬や鍼灸治療を行う場合があります。
それは尿を出すには腎臓・膀胱のみでなく、肺も関係しているという考えがあるからです。
人によっては風邪を引いたために尿が出にくくなる。という人もいます。
そういう方に上記のような治療を使うと、すぐに尿が出るようになったりします。

よく未病を治すともいいますが、それは診察(舌・脈などでの診察)をすると
その人の体の状態が分かるので、それをもとに‘将来どんな病気を起こすか’が予測できます。
病気を起こす前に病気にならないように体を元気にする。
それが未病を治すという事です。
「検査で異常が無いのに、どうも調子が悪い」という場合
「気のせいかな」で済ませないというのは本当に大事なことで
そういう時こそ、未病を治すです。

あと、食養生は大事ですよね。
「どんなにいい漢方薬を飲んでいても、食事が悪いと薬の効き目も悪い」と漢方医の先生は言っています。
病気になるのも治すのも、その人の養生と気持ちの持ち方次第ってのはあるようです。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
覚えときます (カレント)
2008-01-10 09:41:49
そうやねん、西洋医学は、そこしか診てくれない。
もっと総合的に診てほしいな、と思うのだけど。

でも、自分の体の事よく分かってなかったりするから
説明できる自信がないわ

返信する
なるほど (hiroka)
2008-01-10 16:52:49
症状の説明は特に難しく考えなくても
とにかく気になることを全て言えばいいよ。
全く関係ないと思える症状でも実は関係していたり、
こっちも診断するうえで参考になるしね。
名医の診察では、症状をこっちが言う前に向こうから「こんな症状あるんじゃない?」って言われるよ。

私は西洋医学だといろんな科を受診しなければいけないのが一番面倒に思う。
チーコさんがヘルペスになって、もうほとんど治っていたけど確認のため病院に行ったら原因不明。更に県立病院を紹介されて2つの科で詳しい検査の結果、「ヘルペスがほんの少しだけ見つかりましたので、ヘルペスでしょう」と診断された。
「これが漢方だと、原因は一つだと診断して一種類の薬で体中すべての症状をいっぺんに治せるのに、西洋医学はバラバラに見るから病気の原因がつかめないんだなぁ。」と思った。
ちなみにヘルペスも鍼灸で治療法はあります。
チーコさんの場合ヘルペスの患部には、家庭でよく使うある薬で治しました。また今度記事に書きますね。

返信する

コメントを投稿