上司の家に行った時のこと。
その家は、高台にあって、庭が綺麗なので、
「庭に出ていいですか。」と聞いて、
庭に出ようとすると、
上司が、僕に言った。
出てもいいけど、
となりの犬が怖いよと言った。
怖いと言っても、塀がちゃんとあって、
仕切られているのだから大丈夫でしょう。
と言いながら、庭に出た。
すると、唸り声がして、となりの犬が塀にやって来た。
僕はびっくりした。
今にも塀を乗り越えて来そうな勢いで、
吠えまくっている。
上司の言ったことは、本当だった。
怖かった。
すると、となりの飼い主の声が聞こえた。
「エリーちゃん、いらっしゃい。」
と言った。
今にも、僕に襲いかかりそうな状況から、
くびすを返して去って行った。
あ〜よかった。ひと安心。
それにしても、
エリーちゃんか。
誰かの歌に、愛しのエリーというのがあるが、
その飼い主にとっては、愛しのエリーなんだろう、
と理解した。
僕は、ホームズではないが、
バスカビル家の犬を連想した。