小学2年生だった。
家族みんなで
九州の大分の親戚に行くことになった。
僕は嬉しかった。その家に行くと、
とても歓迎してくれて、
美味しいものが食べられる。
ところが、母が切符を買おうとしたら、
駅員さんが、
僕を見て「その子はいいですよ」と言った。
母は喜んで、
「ありがとうございます。」と答えた。
僕は内心、怒っていた。
僕は小学2年生なのに、
切符はいりませんだと。
多分、僕の体つきを見てだと思う。
「僕は駅を出る時、必ず、小学2年生だ」と
言ってやる。
と母に言ったら、
母が駅員さんのところに行って、
「あの子の切符も買います。」
と言って買って来た。
良かった。
実は、この話し、
僕はおぼえていなかった。
母が何度も僕に言うので、
母にとって、
忘れられない出来事なのだろう。