以前、温泉に行った時、
食事をしていると、
お芝居が始まった。
内容は、水戸黄門的なパターンで、
善良な庶民が登場して、
楽しく生活している所へ、
悪い連中がやって来て、
意地悪なことをする。
そこへ正義の味方がさっそうと登場して
やっつけるというお話し。
その時もそうだった。
悪役の人が、
庶民をいじめていた。
いつものパターンだと思っていたら、
見ていた観客が、
その悪役に文句を言った。
「そんなことしていいのか。」
「いじめるな。」
「ひどいじゃないか。」
すると、
ビックリすることが起きた。
その悪役くんが
観客に言い返したのだ。
「俺もやりたくて
やっているわけではない。
しょうがないだろ。
こういう役なんだから。」
お芝居は、一時中断。
数分後に再開。
後で登場した
カッコいい正義の味方が、
悪役くんをこらしめた。
アーッと大げさな演技で切られて倒れた。
とんだハプニング。
なんとなく、
それが良かった。