ACE Kids Academy:「早期知能開発」講座の将来
皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、岡村ゼミナールの早期知能開発志向ACE Kids Academy:珠算・習字・英会話・速読講座は順調に推移し、お陰様で開講後8か月目で、珠算部だけでも生徒数は、315名を数えるに至っています。
他方、世間一般での学習塾の現状はといえば、少子化の影響を強く受けて年々の新規生徒獲得が困難を増しているため、前年の生徒総数を維持できれば、その塾は新年度において成長したという解釈が行われているようです。
そこで、様々な運営の合理化や新規事業への注力が話題になっていますが、取り分け英会話講座の分野で、2020年に向けての文科省による英語教育改革の話題と共に隣接業種からの参入もあって大混戦の模様です。少子化の中で今後の成長期待が残された貴重な分野というように理解されているからです。
ところが、最近になって急速に話題性が高まってきた「自動翻訳機」の長足の進歩が、英会話教育の必要性や需要の伸びに赤信号を点滅させ始めています。
なぜなら、最近の外国人の訪日客激増や彼らの多くの「爆買」現象に重ねて、2020年の東京オリンピックが、外国人の訪日を大きく促進するという予想があり、外国人客をお迎えする第一線にある観光やショッピング、宿泊・輸送関連産業分野等で、とりわけそれらの接客部門において「外国語の壁」を低くしたり乗り越えることを可能にする自動翻訳機の開発と利用が、官民共同の形で必死に進められているからです。
この自動翻訳機の性能・翻訳精度は、数年前に比べて長足の進歩を遂げていて、その種のインターネット記事を閲覧すれば、映画「スターウオーズ」で有名になった外国語翻訳専門ロボット並みの高度な性能の翻訳が、英語・中国語・韓国語・フランス語・アラビア語などを始め、多くの種類の外国語を取り扱って、日常会話のみならず、観光やビジネス部門でも、もはや取り分けての支障はないと豪語されるほどにまで可能になっているようです。
ということは、少なくとも外国語の聞き取りや発話[=会話]技能については、自動翻訳機の活躍にほぼ任される状態になっているというかもしれません。
今後も引き続きこの分野の技術開発が進行すれば、長文の外国語を読んだり書いたりする分野の技能すらも、大方は自動翻訳機で代行される時代が間もなくやってくると推測されます。
ということになれば、もはや大方の国民にとって、外国旅行の際においてはもちろんのことながら、国内で販売やサービス、その他各種のビジネス活動面で外国人を接遇する場合においても、外国語に特別に習熟していなくても外国人との意思疎通や会話がスムースに運ぶ可能性が高く、これまでのように、英語学習のために多くの勉強時間を割く必要性が大きく減少してゆくかもしれません。
となれば、英会話スクールや学習塾一般において今日ないしは今後において予測されていた英語・英会話ブームにとって、厳しい「冷や水」となりかねません。
もちろん、将来のことは明確には予測できませんが、電子計算機の登場と普及で大きな痛手を受けたと言われる珠算塾ブームやワープロやパソコンの普及で勢いを失った習字講座人気などと同じ衰退の運命を、英会話講座も辿るかもしれない恐れが生じてきているのです。
仮に英語や英会話への世間の学習熱が冷え込んでいった場合、日本人の子どもの多くには英会話や英語学習に捕らわれていた膨大な時間が貴重な余裕時間となり、①他の教科:取り分け理数科系学習や②珠算や習字などの習い事・スポーツ・芸術活動などに相当な量の時間やエネルギーを回せることにつながり、世間の情勢は大きく異なってくるでしょう。
現在、一旦は衰退した珠算講座において、早期知能開発の効果や暗算能力の著しい開発効果等が再認識され、再び脚光を浴び始めている事例に鑑みれば、英会話講座=異文化学習の効用にも脚光が当てられる時代がきっと来るでしょうが、それは何十年か先といった大きな年月の時間サイクルの経過を待たねばならないかもしれませんし、人気復活時での英語や英会話学習の様相も今とは大きく異なる形になるでしょう・・・
以上、情報通信の処理技術やセンサー機能、人工知能・ロボット技術関連等の目覚ましい発展と普及が、「予想以上に急速に」大方の国民の生活様相を大きく変えている現状に鑑み、外国語学習の必要性や社会的需要においても大きな盛衰のサイクルが訪れる可能性があることを、再度指摘させていただきました。
平成27年10月12日 月曜日
岡村寛三郎(岡村ゼミナール(株) 会長)
皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、岡村ゼミナールの早期知能開発志向ACE Kids Academy:珠算・習字・英会話・速読講座は順調に推移し、お陰様で開講後8か月目で、珠算部だけでも生徒数は、315名を数えるに至っています。
他方、世間一般での学習塾の現状はといえば、少子化の影響を強く受けて年々の新規生徒獲得が困難を増しているため、前年の生徒総数を維持できれば、その塾は新年度において成長したという解釈が行われているようです。
そこで、様々な運営の合理化や新規事業への注力が話題になっていますが、取り分け英会話講座の分野で、2020年に向けての文科省による英語教育改革の話題と共に隣接業種からの参入もあって大混戦の模様です。少子化の中で今後の成長期待が残された貴重な分野というように理解されているからです。
ところが、最近になって急速に話題性が高まってきた「自動翻訳機」の長足の進歩が、英会話教育の必要性や需要の伸びに赤信号を点滅させ始めています。
なぜなら、最近の外国人の訪日客激増や彼らの多くの「爆買」現象に重ねて、2020年の東京オリンピックが、外国人の訪日を大きく促進するという予想があり、外国人客をお迎えする第一線にある観光やショッピング、宿泊・輸送関連産業分野等で、とりわけそれらの接客部門において「外国語の壁」を低くしたり乗り越えることを可能にする自動翻訳機の開発と利用が、官民共同の形で必死に進められているからです。
この自動翻訳機の性能・翻訳精度は、数年前に比べて長足の進歩を遂げていて、その種のインターネット記事を閲覧すれば、映画「スターウオーズ」で有名になった外国語翻訳専門ロボット並みの高度な性能の翻訳が、英語・中国語・韓国語・フランス語・アラビア語などを始め、多くの種類の外国語を取り扱って、日常会話のみならず、観光やビジネス部門でも、もはや取り分けての支障はないと豪語されるほどにまで可能になっているようです。
ということは、少なくとも外国語の聞き取りや発話[=会話]技能については、自動翻訳機の活躍にほぼ任される状態になっているというかもしれません。
今後も引き続きこの分野の技術開発が進行すれば、長文の外国語を読んだり書いたりする分野の技能すらも、大方は自動翻訳機で代行される時代が間もなくやってくると推測されます。
ということになれば、もはや大方の国民にとって、外国旅行の際においてはもちろんのことながら、国内で販売やサービス、その他各種のビジネス活動面で外国人を接遇する場合においても、外国語に特別に習熟していなくても外国人との意思疎通や会話がスムースに運ぶ可能性が高く、これまでのように、英語学習のために多くの勉強時間を割く必要性が大きく減少してゆくかもしれません。
となれば、英会話スクールや学習塾一般において今日ないしは今後において予測されていた英語・英会話ブームにとって、厳しい「冷や水」となりかねません。
もちろん、将来のことは明確には予測できませんが、電子計算機の登場と普及で大きな痛手を受けたと言われる珠算塾ブームやワープロやパソコンの普及で勢いを失った習字講座人気などと同じ衰退の運命を、英会話講座も辿るかもしれない恐れが生じてきているのです。
仮に英語や英会話への世間の学習熱が冷え込んでいった場合、日本人の子どもの多くには英会話や英語学習に捕らわれていた膨大な時間が貴重な余裕時間となり、①他の教科:取り分け理数科系学習や②珠算や習字などの習い事・スポーツ・芸術活動などに相当な量の時間やエネルギーを回せることにつながり、世間の情勢は大きく異なってくるでしょう。
現在、一旦は衰退した珠算講座において、早期知能開発の効果や暗算能力の著しい開発効果等が再認識され、再び脚光を浴び始めている事例に鑑みれば、英会話講座=異文化学習の効用にも脚光が当てられる時代がきっと来るでしょうが、それは何十年か先といった大きな年月の時間サイクルの経過を待たねばならないかもしれませんし、人気復活時での英語や英会話学習の様相も今とは大きく異なる形になるでしょう・・・
以上、情報通信の処理技術やセンサー機能、人工知能・ロボット技術関連等の目覚ましい発展と普及が、「予想以上に急速に」大方の国民の生活様相を大きく変えている現状に鑑み、外国語学習の必要性や社会的需要においても大きな盛衰のサイクルが訪れる可能性があることを、再度指摘させていただきました。
平成27年10月12日 月曜日
岡村寛三郎(岡村ゼミナール(株) 会長)