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高松で社会人3年目を送る人の日記
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イタリア旅行2日目 ~ヴェネツィア~

2007年10月16日 23時08分16秒 | 15泊16日イタリア旅行! 07夏
9月19日 ローマからヴェネツィアまで鉄道で移動&ヴェネツィア観光

 確か7時ぐらいに起きた。「朝食付き」と予約確認メールに書いてあったので食べに行こうとフロントに行くと何やらチケットと地図を渡された。「ここに食べにいけ」とのこと。「やっぱ安ホテル・・・」と感じた。このホテルは一泊だけなのでまた大きなスーツケースをガラガラ引きずっての移動が始まった。

 8時前にチェックアウトして出発した。迷って迷ってチケットに書いてある名前と同じBARを発見した。BARは小さいけどカウンターにはたくさんのパンが並んでいて現地の人でにぎわっていた。「やっと朝飯だーっ」とBARのおじさんにチケットを渡すとなんか言ってくるけどぜんぜんわからん。わからないのでたくさんの種類のパンから適当に「This one please」と言うと普通にくれた。グレープフルーツジュースももらって初イタリアの朝食だった。量は少なかったけど味はよかった。ただ大荷物でせまいBARをさらにせまくしてしまっていたので食べたらさっさと出た。

 テルミニ駅は僕らと同じようにスーツケースを引っぱる旅行者がいっぱいだった。この日はイタリアの新幹線EUROスターで一気にヴェネツィアまで移動する日だ。切符はトラブルなく買えたけど、チケット販売機が少なくてどこも列ができていて結構時間がかかった。イタリアの駅は改札がなくて、乗る前に刻印機にチケットを通して日付を入れて電車に乗ってから車掌が点検に来る仕組みだ。でも前日の空港からテルミニ駅までは車掌が来なかったので結局チケット持っているかどうかはチェックされなかった。アバウトだな~。でもこれがイタリアらしいとも思った。タダ乗りできるじゃないかとも思ったけど見つかったら高額の罰金を払わされるらしい。こわいこわい。



 ローマからヴェネツィアまでは約4時間半かかる。それで52ユーロ(約8000円・2等)だから日本に比べたらかなり安いと思う。座席指定もできて4人が向かい合うように予約した。「UNOやろう!」なんて言ってたのに、指定番号に座ると4人一列の席だった。話が違うじゃないか。一列じゃUNOはやりずらいので2人ずつに分かれて2人UNOやったりポーカーやったりチェスしたりして過ごした。



 そういえばチェスをしていた時、前に座っているおばあさんがいきなり「そうじゃない」といろいろ指示を出してきた。でもおばあさんは駒の動きを間違ったりしてたので(ナイトで2×2マス動かすよう指示された笑)僕らと同様、そんなに詳しくない感じだった。外の景色はローマを出発して20分ぐらいすると、もう何もない田舎。畑にも使われてない、だだっ広い草原が広がっていた。土地が有り余ってるように感じた。この辺は日本と違うね。

 優雅な時間が流れていたのに途中で事件発生!通路から日本人ぽい女の子が「日本人ですか?」と聞いてきた。「そうです」と応えると、なんと電車の中で、持ってきた現金全部とクレジットカードが入った財布を盗まれてしまったらしい!とりあえずクレジットカードをとめたいので携帯電話を貸してほしいとのことだったので貸すと、日本にいる母親に電話してクレジットカードを使えなくする手続きを取ってもらうように頼んでいた。電話が終わると「もう大丈夫、ありがとうございました」と言って去っていったけど、今思えばお金なしであの後ほんとに大丈夫だったんだろうか。イタリアではスリなどの軽犯罪が多発すると聞いていたので、ベルトの下に巻く腹巻にパスポートや現金を入れて警戒していました。けど本当に実際に目の当たりにするとは思わなかった。「イタリア恐いな~」なんて話してたけど貴重品の扱いは常に注意しないといけなかった。まあ、数時間後、僕らの中の一人が被害にあったわけだけど・・・。

 こんな事件があったりして4時間半は思ったより速く過ぎて行った。ヴェネツィア本島へは海上の橋を渡っていき、窓から海に浮かぶ赤い屋根の町並みが見えてくると「あ~ついにヴェネツィアにやってきたんだ!」と実感した。

 ヴェネツィア、サンタルチア駅を出て最初の運河の景色を見ていきなり感動した。テーマパークかと思うぐらいきれいな町並み。天気も雲一つない快晴。ヴェネツィア最高。



 とりあえず重い荷物を置きにホテルまで移動。予約したホテルは「Alloggi Gerotto Calderan」という名前で、「地球の歩き方」に載っているホテルの中で一番安いホテルだった。駅に近いところだったので重い荷物を持っている僕らにとっては便利だった。

 正直ローマのホテルがいまいちだったのでさらに値段の安い(4人部屋で一人30ユーロ、5000円弱)ヴェネツィアのホテルには全く期待していなかった。ところが!チェックインを済ませて中に入るととても明るくて清潔な部屋。シャワーやトイレもローマのホテルよりきれいで新しく、快適だった。これはラッキーだった。でも部屋はイタリアでいう4階、つまり日本でいう5階なのにエレベーターはなしだったので結構きつかったな。

 身軽になって早速ヴェネツィア観光を始めた。近くの屋台で見つけたカツのハンバーガー3€で遅めの昼飯を食べた。運河を眺めながらのハンバーガーはいい思い出になった。

 食べたらヴァポレット(水上バス)の始発駅、ローマ広場に行ってローリングヴェニスカードとヴァポレット3日間乗り放題券を買った。3日券は通常35€だけど29歳以下のみ発行できるローリングヴェニスカード4€を作って提示すればなんと18€になるのだ!結構でかいぞ。事前に「地球の歩き方」で勉強しておいてよかった。

 そしてついに運河をヴァポレットクルーズ!!始発駅だったのでヴァポレットの一番後ろのテラスの特等席を陣取ることができ、運河をゆったり進みながらヴェネツィアの景色を満喫した。(これも「地球の歩き方」情報)


 
 約50分ヴァポレットに乗ってヴェネツィア本島の端っこの方で下車した。今、観光客が最も集まるサン・マルコ広場に行ったら、鐘楼には長蛇の列だできているだろう。なので鐘楼はすいてる翌日の朝に行くことにして、この日はヴェネツィアを散策することにした。

 ヴェネツィアは細い路地が複雑に入り組んでいて、地図を見ても今どこにいるのかがすぐにわからなくなってしまうので、適当に歩きまわった。建物の雰囲気がとても気に入った。途中、屋台の土産物屋でリアルト橋の絵が書かれた磁石2.5€を買ったりした。それからテイクアウト可能なピザ屋でサラミのピザ2€も食べた。初ピザ。磁石は今、家の冷蔵庫に張り付いております。



 適当に歩き続けたらなんとホテルの近くにいることに気がついた。地図を見ると近くにスーパーマーケットがあるらしいので行くことにした。ヴェネツィアは物価が高いけど数少ないスーパーなら水やパンが安く買えるとのこと(地球の歩き方情報)だったので、そこで翌日の朝食のパン1€と水0.8€を買った。街中では500mlのミネラルウォーターが2€だったのでやっぱり利用価値があると思った。

 スーパーを出るともう7時ぐらいになっていた。日もだいぶ落ちて暗くなり始める時間帯だった。夜のサン・マルコ広場はライトアップされてきれいらしいので、またヴァポレットに乗ってサン・マルコ広場へ向かうことにした。

 着いた頃にはもう夜。地図を見ながら細い路地を抜けるといきなり大きな広場に出た。「ついに来たぜ、サン・マルコ広場!」「歩き方」の写真と同じ風景がそこに広がっていた。ちっちゃい三脚を持ってきていたので10秒タイマーをあわせて4人で記念撮影した。明日は朝一にあの鐘楼に上るぞ!



 夜のサン・マルコ広場を満喫した後、サン・マルコ広場から再びヴァポレット乗り場に向かう途中に珍事件が発生!!歩いていると変なおっさんが僕の方に向かって「ワアアァァッ!!」といきなり叫んできた。僕はびびった。ひるんだ。その場で固まった。おっさんは笑いながら去っていった。結局あれはなんだったんだ。ただ単に驚かしたかったんだろうか。夜は治安が悪くなると聞いていたし「夜の裏イタリア」を実感した瞬間だった。

 ヴァポレットに乗って今日はこれで終わりのはずだったのに・・・。ここでさっきより重大事件が発生した。なんと友達が財布をすられた。ヴァポレットは混雑していてウエストポーチに入れていた財布を見事に盗られたらしい。ウエストポーチのチャックはしっかり閉めていたのに、それを気づかれないように開けて盗ったみたいだった。前にリュックを背負ったあやしい奴がいて、そいつは次の駅で去っていった。顔が恐そうだったし本当にその人かどうかもわからなかったので「財布返せ」という勇気は出なかった・・・。友達は約2万円の被害が出てへこんでいた。僕らがおろおろしているとおばさんが「Be careful.」と注意してくれた。

 脅かされたりスリにあったりと「夜の裏イタリア」を実感した一日になった。まあこの日から荷物には常に注意できるようになったし、致命的な被害ではなかったのでよしと考えよう。これでイタリア2日目が終了。



つづく

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