AQUA DEL REY大島ブログ たこつぼ

伊豆大島のダイビングショップ・アクアデルレイの猫スタッフ たこ から人スタッフが引き継いだちょこっとワイルドライフブログ

猫スタッフ衛生作戦決行!過酷な現場となりました・・・。

2017-08-28 12:33:27 | シャコと2匹の手下
昨日、猫スタッフ ひじきさんの背中に毛玉を数箇所発見しブラッシングしてもほどけないので、下半身を中心に洗うことに!
午前中、手の空いていたスタッフTが洗面台でひじきさんを抱えて、シャンプー&すすぎ!そして乾燥!
当然抗議の声が上がりますが、ひじきさんは小さいので難なく終了~。

ここで調子に乗った人スタッフT・・「あ、男子も洗っておくか!!」
夕方からスタッフKも加えて二人掛かりで衛生作戦が決行されました。
ひじきさんとは違い、体も大きく抵抗も強い男子陣は一匹ずつ、お風呂場での作戦行動です。


まずは しゃこスタッフから。
しゃこさんは白地の部分が汚れやすい上に、砂浴び大好き猫です。
とにかく少しでも砂や土のあるところへ行くと、ゴロゴロすりすり・・・・グレー地の猫になります。
最近もとてもホコリっぽい状態で(本人はいたって満足げなんですが)とても接客担当には見えない状態です。
水をかけ始めるとネズミ色の水がでたので、猫用シャンプーを使ってワシャワシャ洗うことに!
「ニャオ~ン(やめて~)」としゃこさんが叫び始めたので、
こんぶスタッフは先輩を救出するため、風呂場ドアの前で侵入を試みようと必死!!
こちらもドアは死守!!
抵抗しつつも、最後の方は少しあきらめ気味のしゃこさん、何とか終了。

さぁ、最後の関門、こんぶスタッフです。
こんぶさんに水をかけ始めてびっくり!全然、水が浸透していかない!っていうか弾かれてしまう!
「完全防水か!!」「ゴアテックス仕様なのか!!」とか言いながら、
逆毛を立てるようにしてシャワーの水を毛の中に押し込んでいきます。
全身やっと濡れたところで、全然流れた水が汚れていないことに気づき、シャンプーは使わないことに決定~!
バカ力を使った抵抗を撥ね退け、ぬるま湯シャワーでよく毛を洗ってお終い。

第一次乾燥(タオルドライ)が終わった状態のそれぞれです


シャンプー中も写真を撮りたかったんですが、とっても無理でした(笑)
この後、第二次乾燥(自分達で舐め舐め&ちょっと人も手伝う)とご褒美のオヤツで完全終了です。



イヤ~、文句タラタラの猫スタッフ達ですが、大変なのはこっち(人スタッフ)なんですけど・・・・。
汗だく、ビショビショ、毛だらけ、洗濯物だらけ・・・・非常に過酷な作戦となりました(笑)


当店の猫スタッフ達は短毛で、外にも出るので(意味が無いので)、めったに洗うことはありません。
普段は拭く程度なんですが、久しぶりに涼しくもなるだろうとやってみたのですが、
頑張った甲斐があったのか否か・・・・
またすぐに汚れそうです・・・(泣)


見学できて本当にラッキーです・・今年のウミガメ産卵巣調べ

2017-08-26 20:31:51 | 陸上自然
ここ数年、スタッフはウミガメの産卵巣調べを見せていただく機会に恵まれていますが、
今年も8月19日と昨日8月25日の2回、アカウミガメの産卵巣調べを見学させていただくことが出来ました。



8月19日地引浜で行われた調査では、かなり多くの卵が孵化して子ガメとなったことがわかりました。

1回でお母さんカメが約100個程度の卵を産み落とすそうです。
そのうちの何割が孵化したのか、ということを調べます。

子ガメ達が自力で穴を脱出して、海へ去っていった後の穴を掘って調べているのですが、
中にはまだ脱出していなかったのんびり子ガメさんが出てくることがあります。
地引浜の調査では残っていた子ガメを見ることができました。

一生懸命、海の方向へ這っていこうとする元気な子ガメ達です。(この後、海の手前で放されます)


いっぽうの砂の浜で行われた2回目の調査では、20匹程度が自力で脱出したことが足跡から確認されていましたが、
掘ってみると多くの卵が孵化していない状態でした。



1回目の地引浜の産卵巣では7割程度が子ガメとなったそうですが、2回目の砂の浜では2割程度しか孵化しませんでした。
調査をされている方のお話では孵化率は5割くらいが平均だそうです。
孵化には地温や降雨などの様々な気候条件が影響しています。
今年は天候不順でしたので、カメにとって厳しい年になったのではないでしょうか。


自力で這い出していった子ガメとのんびり残っていた子ガメ達にはこれから海中でさらに厳しい試練が待っていることでしょう。

それでも、あきらめずに小さな体でチャレンジしていく姿には毎年勇気を貰います。

こんな健気な子ガメ達を少しでもお手伝いできることはないのかな・・と考えてしまいます。
産卵や子ガメの巣立ちには人工的な灯りがなく、ゴミの少ない砂浜が必要です。
また、車や重機が入らない場所であることも大切です。
育っていく過程では、海中に漂うビニール袋等を餌と間違えて食べてしまうことも考えられます。
私達は日頃からゴミを減らして、謙虚に生活することがカメ達を応援することに繋がるのだなと思います。

リピーター様などから「見学したい!」というお話をいただきます。
産卵巣調べは島内外の方どなたでも見学可能なのですが、いつ行われるかが定かではありません。
(孵化の様子で決定されるので・・・)
ですので、ちょうどその日に御来島されていたラッキーな方のみが参加できるのです。






MM生物??観察する人少ない系?マクロ&マニアックな生物達です

2017-08-25 11:46:03 | 海中自然
お盆休みも終わり、夏も後半へ突入です。
海水浴客も落ち着いて、これから9月、10月はダイバーが海を満喫するのに最適な期間となります!


大きめ生物から小さいのまで、お盆期間中には様々な生物が観察されましたが、
当店らしいマクロのマニアックな生物をご紹介してみます。


体が細い上に遠めな写真で判り難いですが、ニシキオオメワラスボが観察されました。
もっと近くで写真を撮りたいんですが、驚くと砂に潜ってしまう習性があるので、うかつに近寄れません。
ステキな体色をもっと近くで見てみたいなぁ~~。


こちらは珍しいウミウシ

マダライロウミウシの小さめの個体が浅瀬にいました。
斑紋とその間に広がるグラデーションぽい色合いが特徴的な種類です。
まだ小さめなので、ちょっと色味が薄いかなぁ~~と感じました。


ウミケムシに久しぶりにお会いしました!

その名の通り、いかにも危ない感じのトゲトゲに覆われている生物です。
毒針のようですので、間違って触らないことが肝心です。
ウミケムシにも色々な種類がいるようですが、大島でダイビングしていて一番良く見かけるのはこの白いタイプです。
そうは言っても、普段は砂の中に潜っているらしく、あまりお見かけしない生物です。(でもスタッフTはけっこう好き!)
え、怖そう?動きもゆっくりしているので、見るだけなら危なくありません。



小さめでマニアックな生物をご紹介しましたが、もちろん、普通にかわいい!生物もたくさん出ています!
各種季節来遊魚や幼魚達を見るたびに、心が癒されていくようです~~!

といいつつも、水温が安定していない状態が続いています。
例年ではこの時期は高水温で安定しているのですが、低い時は20度前後(深い場所ではもっと低いこともある)ということがあります。
陸上が暑いので気温と水温の差が大きく、水に入った時にとても冷たく感じることになります。
年配ダイバーの方やお子様のシュノーケリングの際は、ゆっくり水に入る等の注意をしたほうが良さそうですよ!











えこひいきですが・・・おすすめのウミウシです!

2017-08-13 20:51:49 | 海中自然
台風も過ぎ去って、海はだんだん1年中で一番水温が高く、生物も多い時期へと向かっています。
様々な生物の繁殖行動や多くの幼魚達、季節来遊魚や回遊魚など、見どころ満載の海になりつつあります。


色々な生物が観察されているのに、ウミウシばかり取り上げるのもなんですが・・・
スタッフがウミウシ好きなので、どうしてもえこひいき気味です・・・(笑)


ここ数日のダイビングで観察されたウミウシ

独特の色合いと形で見間違いようの無いムラサキウミコチョウ。泳いでいるところも観察できました。




ニシキウミウシの小さい個体。(指の大きさと比べてみて下さい)
以前はフルーツポンチウミウシと呼ばれていた体色に近いですね。






本日のおすすめ(笑)ウミウシ!色が何とも絶妙なキベリアカイロウミウシです。


どんどん面白い海になってきますので、群れや回遊魚のために上を見上げたり、マクロ生物を見逃さないようにさっと下を向いたりと
忙しくキョロキョロしなくてはなりませんが、これから9月~10月位までは、是非潜っていただきたい時期です!

本日の海の状況

2017-08-08 14:50:58 | イベント情報・お知らせ
大島は台風5号の直撃は免れましたが、本日のジェット船は全便欠航となっています。
昨晩は雨も少し降りましたが、今日はすでに陽射しも戻り、風はあるけど暑い1日です。

西側のポイントは引き続き、台風からのうねりの影響を受けています。

本日午前中のケイカイポイント。



同じく、野田浜ポイント。


ダイビングは無理!って感じですが、実は秋の浜ポイントは・・・

少々うねりが入っていますが、海水浴の方もいらっしゃるくらいで、ダイビングも可能です。



大島の海の良い点はこの、島の反対側にポイントがあることなんです。
風の向きによって、こちら側はダメでも反対側は静かということがよくあります。
無理の無い範囲で、冷静にダイビングできるのか判断することが大切かなぁ~と思います。