日本中の国民がほぼ感動した浅田真央選手のフリーの演技。メダル獲得以上の感動を与えてくれました。己のパフォーマンスの道具にしかできない輩には、この感動は伝わらなでしょう。今回の大会でそのことを痛感しました。その感動の象徴が浅田真央選手の演技であったと思います。
男子においては、4回転ジャンプがメダル獲得の必須条件であるのに対して、女子はトリプルアクセルを飛べるライバルがいないことで、アクセルを回避すればメダルには近づけます。しかし、彼女のアスリートしての誇りがそれを許さず、ショートでは諸刃の剣となりあの結果となった思います。
最初のジャンプ、トリプルアクセルを見事に決め、回転不足と判断されたジャンプはあったものの、すべてのジャンプに着氷。浅田真央しかできない演技で有終の美を飾りました。
男子フィギュアの皇帝プルシェンコがファイターと讃えたジャンプは、かつてトリプルアクセルの申し子であった伊藤みどり選手を超えたジャンプの浅田を示した歴史に残る演技としてオリンピックの記憶に永遠に刻まれると思います。
今後の動向が気になる僕ですが、日本人によって成し遂げられたトリプルアクセルの継承者誕生を期待したいです。