映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はタイで大ヒットの史上最大のカンニング大作戦!「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」です。
昨年末に、日本でも話題となったタイ発の集団カンニングを題材にした青春映画「バッド・ジーニアス」がようやくDVD化され早速視聴しました。
舞台は、教師を父に持ち父子家庭で育った天才少女リンが、特待奨学生としてタイの裕福な学校に転校。そこで知り合った同級生にテストの答えを教えたことから、カンニングのアルバイトを受けることに。そのアルバイトが、同じ学校の天才男子を巻き込んで、世界共通試験の集団カンニング計画を実行するという内容です。
不正行為に加担することになった主人公リンのカンニングテクニックが秀逸で、依頼高校生たちは、そのテクニック習得に励みます。そんな時間があれば勉強しろよと言いたいところですが、天才高校生の置かれた境遇とお金持ち学校の生徒たちとの境遇の差がベースになっており、この作品の大きなテーマとなっています。
主人公の女子高生リン役には、オーディションを勝ち抜いたモデルとして活躍する一重瞼のアジアンビューティーの少女、演技経験ゼロながら、常に冷静沈着にミッションを遂行する姿は、まさにクールビューティー。もうひとりの天才男子高生は、苦学生の役柄を見事に演じていて、二人の関係がこの作品の青春映画的要素を反映していていいスパイスになっています。
今回の作品は、中国で実際に起こった集団カンニング事件を題材にしていますが、そのことがどこでつながっているかは不明です。ただ、流れるような筋立て、28分間の集団カンニング実行のクライマックス。そして予想外の結末とどこをとっても最高におもしろい作品です。
最後にこの映画を観てよい子は決して真似しないでください。