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DVD マックイーン:モードの反逆児

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。イギリス労働者階級からモード界に革命をもたらしたアレキサンダー・マックイーンの生涯を描いたドキュメンタリー「マックイーン:モードの反逆児」です。

前回のバスキアに引き続き今回もモード界を駆け抜けたマックイーンのドキュメンタリー作品を。前作のバスキアは、混沌としたアメリカアートシーンの革命児ならば、今回の紹介するマックイーンは、モード界における革命児と言えるのではないでしょうか。

僕自身、ファッションをアートしてとらえているので、モード界のデザイナーの生き様には興味があります。僕の好きなサンローランもモード界に革命を起こした一人ですが、その後に革命を起こしたのがマックイーンではないかと思います。

今回の作品は、過去の膨大な映像を駆使して失業保険を資金に23歳の若さでデビューを果たし、27歳でジバンシーのデザイナーに抜擢、その後にグッチのトムフォードの誘いでの移籍。そして、40歳での当然の自殺による終焉とわずか27年のデザイナー人生を激烈に描いています。

小太りで純朴な風貌を持つイギリス人青年の中に宿ったモードへの魂は、悪魔に魂を売ったかのように次々を作品を生み出し、その作品は過激にして鮮烈な美しさがあり、ショー自体がひとつの歌劇のように進む味わったことのないアートを感じます。

今回のマックイーンの作品とバスキアの作品を観ると、ひとつの時代を創り出した若き天才の痛い気な人生に悲劇を感ぜざる得ないですが、芸術に生きた者の悲劇ほど心に奥底に深く刻まれることでしょう。

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