昨年12月より開催中の「北京故宮博物院展」を松坂屋美術館で観賞しました。
日中国交正常化40周年を記念した展覧会は、紫禁城と呼ばれた明、清王朝550年の世界最大級の宮殿で180万点にのぼる膨大な作品を所蔵しています。
今回の展覧会は、宮廷時代に生きた女性にスポットをあてて、絵画、工芸、服飾、宝飾等の200点を展示しています。
余談ですが、東京国立博物館でも、北京・故宮博物院200選と題した展覧会も開催中です。
なかでも、国家一級文物(日本での国宝にあたる)宝飾品や調度品は、その精巧な装飾と保存状態のすばらしさに驚嘆します。
また、今回特別出品として故宮秘蔵の南宋時代の名画「女孝経図」は海外初公開です。
当時の女性たちの絢爛豪華な衣装や宝飾品、立ち振る舞いをあらわす絵画などから、儒教思想に基づいた女性の地位の高さが伺える展覧会です。
年齢を問わず、女性にはおすすめの展覧会です。1月22日まで開催中です。ぜひ、紫禁城の優美な世界を体感してみてください。