アカデミー賞受賞作品を観賞巡りも、今回で一区切り。本日は、ライアン・ゴズリング主演でアカデミー賞視覚効果賞受賞の「ファースト・マン」です。
ラ・ラ・ランドのデイミアン・チャゼル監督と主演ライアン・ゴズリングが再びタッグを組んだ最新作として話題となった本作。話題作であったことと劇場公開も多いので、ゆっくりレイト観賞できるかと思ってましたが、早々と公開時間が減少。ようやく近くの劇場で観賞できました。そんなことで日本の興行としては、あまり芳しい結果とは言えなかったと思います。
さて、今回の作品は、ケネディー大統領によるアポロ宇宙計画の最大目標であった月面着陸に至る困難なミッションを描いています。主演のライアン・ゴズリングがアポロ11号で初めて月面に足を踏み入れたアームストロングを演じています。
この作品、人類初の月面着陸に至る乗組員とNASAのスタッフたちの奮闘ぶりに多くをさき、受賞の視覚効果の部分はクライマックスに凝縮されています。なので派手さを求める人にはおすすめできる映画ではなく、ラ・ラ・ランドと正反対に重苦しさを持った映画でした。
当時小学生だった僕にも月面着陸と船長の姿は鮮明な記憶として残っており、全世界が歓喜した瞬間でした。アメリカ国民の期待が強かった夢の計画が、失敗を繰り返し、犠牲者が生まれる中で批判が集中、乗組員の家族も不安を増す中で、重圧と戦いながら進むアームストロング船長の苦悩を描ききっている点で視覚効果賞とは別の観点で評価できる作品でした。