アナと雪の女王が記録的なヒットを続けている中で、ドキュメンタリ―作品として静かなブームになっているのが「世界の果ての通学路」その話題の映画を観賞。
主人公たちは、ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドの子供たち。彼らは、町の学校に片道2時間から4時間をかけて通っています。その道のりを描いたのが、今回の作品です。
ケニアでは、砂漠地帯を象の群れに襲われる危険の中で兄と妹が駆け抜ける姿を、アルゼンチンではパタゴニアの平原と馬に乗り通う兄と妹を、モロッコでは、アトラス山脈を険しい道を励ましながら進む三人の少女を、インドでは小児まひの兄の手製の車椅子を引きながら懸命に進む弟三人の姿を淡々と描いています。
同時に進んでいく果てしない通学路。それぞれの境遇は違っても、学びたい思いは共通で、その道のり険しくても、なぜか希望に満ちていました。そしてスクリーンいっぱいに家族愛や兄弟愛に満ち満ちていました。
この映画は、決して現在の日本の子供たちの抱えている問題と比較するものではないと思います。学ぶことの大切さを通学路を通して再確認する素晴らしい作品です。
それは、大人も子供も関係なく伝えていかなければいけない大切なものを観る人に清々しく訴えていて、瞳の中が自然に感涙で満たされる素敵な映画です。
ミニシアターならではの秀作をぜひ鑑賞してみてください。