黒川事務所の設計で、モダンな建築物で現代美術のコレクションも多い。しかし、急な階段など展観者には不便な美術館だ。人に優しい美術館をのぞむ。
昨日は美術商のオークションがあり、早めに出かけて名古屋市美術館の「流行するポップ・アート」展を観る。
ポップアートと言えば、アンディー・ウォーホルやロイ・リキテンシュタインなどのアメリカ現代美術の巨匠が有名だが、本展は50年代にイギリスからはじまったポップアートをアメリカをはじめ、ヨーロッパ各国の作品を網羅している。
この展覧会は、ポルトガルのシントラ近代美術館のベラルドコレクションからなっている。
ポップとは大衆を意味しているが、60年代に世界を席巻したポップアートはウォーホルのキャンベルスープなどに代表されるように日常を題材にしている。
僕も20代にその洗礼を受け、ウォーホルやキースヘリング、バスキヤなどに夢中になっていた。芸術という言葉より、アートという言葉が似合っている。
そのアートを支持したのも若い世代でグッズやポスターを購入して、身に着けたりもした。それがファッションでもあった。
今回も展観者はすべて20代の若者らしい人が占めていたけが、おそらくその他の芸術には無縁のように感じた。
僕にとってポップアートは身近な芸術で、そこを間口にして芸術の興味の幅を広げていった。決してポップアートだけにとらわれずもっとアートを身近に感じてくれる人が増えてほしいと思っている。
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