鳴門の渦潮を堪能し、民宿での漁師料理に舌鼓を打った翌日、鳴門大橋を渡り一路、徳島の大歩危、祖谷(いや)へと向かいました。
旅の目的は、日本三大奇橋のひとつ、祖谷のかずら橋を渡るため。途中、かつて高校野球で一大旋風を巻き起こした池田高校のある池田町を横切り、妖怪伝説の残る秘境を大歩危を進み、2時間半、祖谷のかずら橋に到着しました。
祖谷のかずら橋は長さ40メートル、橋の幅は2メートルで谷底は14メートルの国・県指定重要有形文化財です。その名の通りつたの葛で作られた橋で、弘法大師が村人のために建てたとか、この地に住み着いた平家の落人が追っ手から逃れるときに葛を切って橋を落としたとかの伝説があります。
現在はワイヤーで補強されているものの、足場は写真の通り隙間があり、下を見ながらでなけらば歩くのは困難です。しかし、渡ってみると日本一の人気を誇るつり橋だけあって、短い時間ながら楽しさを満喫できました。
かずら橋の渡ると、左手に美しい滝が流れています。こちらの滝は、平家の落人が、都をしのんで琵琶を奏でた場所からその名前が付いているそうです。
今回は時間がなく、かずら橋だけの観光でしたが、豊かな自然を眺めながら、さらに足を伸ばして、いつかは奥祖谷にも足を運んでみたいなと感じました。