ゴールデンウイークの初日に、ジェームズ・アンソール展を観賞に豊田市美術館に出かけました。
ジェームズ・アンソールは、ベルギーを代表する画家ですが、僕自身もメナード美術館の所蔵する「仮面の中の自画像」くらいしか馴染みが無いのですが、その作品が印象的だったので観賞の機会を楽しみにしてました。
今回の展覧会は、アントワープ王立美術館の所蔵品中心にしたもので、ブリューゲルやフランドルの同時期の作品も並び、アンソールが、影響を受けた様々な絵画技法の系譜をたどる興味深い展覧会とまなりました。
アンソールが最終的にブリューゲルなどのフランドル派の絵画を愛し、仮面や骸骨などをモチーフにした幻想的な技法は、グロテスク絵画といわれ、後の表現主義やシュールレアリズムの先駆けとして高く評価されたことも頷ける展覧会でした。
時代を経て、様々に変化するアンソールの多様性を観るたびに、彼の集大成となったグロテスク絵画の中の仮面の奥にある姿が彼の人生に置き換えられているように感じました。
美術館内にあるレストラン七州でランチ。950円でメインディッシュにパン、デザート、ドリンクが付きます。今回は、舌平目のクリームソース。今回は美味しくいただきました。