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○シンプリーレッドの新作はとてもジャージなアルバム。
エルビス・コステロのように、ロック歌手がジャズを歌う
時代になった。
音楽好きの僕にとって時折疑問に思うことがある。
いつから、こんなに街にジャズが流れるようになったんだろう。
お店もカフェもそして居酒屋も街のBGMはほとんどがジャズ。
ジャズが街にあふれるようになった。
一説には、スターバックがきっかけで、にぎわうお店の定説がジャズになったようだ。
確かになぜか、ロックやクラシックに比べ、耳障りがなくまた高尚な感じもない。またジャズがクロスオーバーな音楽であることも要因かもしれない。確かに和のお店にもジャズは似合う。世代を超えて聞きやすい雰囲気をジャズが持っているからこんなにも受け入れられるようになったのだろう。
一昔前、ジャズは大人の音楽だった。ロック少年の僕にとっては、高尚で手に届かない存在。だから、ブラックミュージックやロックを聴き続け、ジャズは大人になってからと言う暗黙のルールが僕にあり、ジャズに触れるようになったのは30代も後半。それが、今では老若男女を問わず、一億ジャズ好きって感じが日本にある。だから商業的戦略に利用され、うまく乗せられているように思えてしまう。
ただ一部に、そんな傾向に反するようにボサノバやシャンソンをBGMにするお店も出てきた。これらのお店は、服屋さんや特別なジャンルの商材を扱うところが多い。これはイメージにあう音楽を店側がセレクトしているからだろう。
僕は、BGMとして街にジャズがあふれることを好まない。画一的に音楽が流れることは、他のジャンルの音楽が受け入れられない土壌を生んでしまうからだ。
そこいらの音楽をわかった振りをした店舗プロデュサーの戦略に乗せられ、勝手にお店のポリシーを作られ、売れなければ店のせいにされてはたまったものではない。もっと店主が自分を打ち出していくコンセプトとしての音楽をセレクトすることを僕は望んでいる。
お店に流れている血の中に自然に流れている音楽であってほしい。決して音楽を道具として使ってほしくない。音はアーティストの血でもあるから。