9月23日から期間限定で日本劇場公開となった2日間で25万人を動員した「オアシス:ネブワース1996」のドキュメンタリー作品を鑑賞してきました。
今回のドキュメンタリー映像は、結成当初の2枚のアルバムで一躍人気ロックバンドとなったオアシスがイギリス・ネブワースで二日間に開催された伝説のライブ映像と当時のファンの証言を基に構成された作品です。
オアシス結成当時の僕は40歳でオアシス結成以前の1980年代までのブリティッシュロックシーンしか馴染みがなく、その後のイギリス音楽シーンには興味がなかったのですが、オアシスだけは労働者か階級出身のノエルとリアムのギャラガー兄弟を中心にしたストレートなロックには好感を持ってました。
結成から2009年の活動停止までの様々な出来事はロックファンなら周知のことと思いますが、結成30年、ネブワースライブ25周年での公開はファンのみならずロックファンにとっても貴重作品と言えます。
イギリス音楽シーンにおいて僅か5年、2枚のアルバムしか出していない。オアシスが二日間で25万を動員し歴史的な偉業を成し遂げたことだけでも偉大なことですが、この映画を観てイギリスの若者たちにとってかけがえのないファンを越えた存在であったかが伝わってくる作品でした。
いまなお兄弟が同じステージに立つことを望む人々が多いのは確かですが、全盛期を過ぎたバンドが再び同じ熱量でパフォーマンスすることは無理だと思ってます。バンドは生き物であり歩みを止めた段階でバンドは終わる。むしろ、2枚のアルバムに刻まれた名曲の数々が、映画の中で伝説のロックバンドの真の姿を浮かび上がらせたと思うのです。
一部の地域を除いて10月7日をもって期間上映は終了、ライブDVD&CDが発売予定だとかファンはもとよりロックファンなら見逃せない作品です。ぜひチェックしてみてください。