65オヤジのスタイルブック

ミロコマチコ展 いきものたちはわたしのかがみ 刈谷市美術館

刈谷市美術館は、イラストレーター、デザイナー、絵本作家、異端の作家を取り上げる個性的な公立美術館として人気があります。今回の展覧会も絵本作家として注目を浴びているミロコマチコさんの作品展が6月6日まで開催されています。

ミロコさんは、1981年生まれの中堅作家。生き物の姿を伸びやかに大胆に描き国内外で個展を開催し、デビュー絵本の「オオカミがとぶひ」が日本絵本賞大賞を受賞。国内外の絵本や文芸賞を受賞する気鋭の作家ですが、僕自身もこの分野では知識がなく、美術館から送られてくるチラシを観て観てみたいと思いました。

作品はキャンパス作品から水彩画、絵本の原画などのドローイング作品から巨大な立体物まで、さしずめアートのサファリパークです。どの作品も色鮮やかに動物や静物などを大胆にデフォルメされ、その特徴を明確にとらえていて、どの作品も生命力に満ち溢れ生き生きとしています。。

絵本作家の特徴として、対象をデフォルメすることで子供たちの感受性に訴えてくるような作風を持ちますが、彼女の作品は、生き物たちの躍動感が作風から強く印象付けられます。また僕自身、仕事柄、子供の絵に触れる機会がありますが、子供たちが観る視点に近いものが彼女の中にあるのではないかと感じます。そのことが子供たちの共感を得て絵本の世界にも生かされているように思えます。

コロナ禍の中で、なかなか外に出てアートに触れ合う機会が少ない中で、ぜひ親子で「ミロコマチコの生き物」と触れ合ってほしいなと思います。そして観る人に元気を与えてくれることと思います。ぜひミロコマチコの世界を体験してみてください。


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