堤哲也の原作漫画の実写版で生田斗真主演、中村義洋監督の話題作「予告犯」を観賞。
劇場版の予告を観て、ぜひ観たいと思った作品。漫画の原作は観ていないでのですが、ゴールデンスランバーや白雪姫殺人事件などのヒット作を持つ中村義洋監督作品とあって、興味をそそる映画でしたので封切り間もなく観賞することにしました。
内容は、動画サイト上で行われる犯罪予告。新聞紙をかぶり、社会の不条理な事件を予告し、事件の張本人を裁いていく。生田斗真演じる元契約社員の男ゲイツを中心に行われるお仕置き。
その仕置き自体が、軽犯罪的なお仕置きで、ユーザーの支持を拡大していきます。グループのメンバ―には、カンサイ(鈴木亮平)、ノビタ(濱田岳)、メタボ(荒川良々)、個性的なキャラクターが揃い痛快です。彼らを追うサイバー犯罪課の刑事吉野には戸田恵梨香が扮し、他にも豪華なキャストが事件の一端にかかわっています。
現代日本の抱える様々な恥部を惜しげもなく晒していく展開は、エンターテーメントな作品でありながら、深く痛烈に批判し、ラストの展開に誰もが涙する。
映画の楽しさを十二分に味わえる仕上がりとなっています。