65オヤジのスタイルブック

DVD・ディアーディアー

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、兄、弟、妹の故郷への三様の思いをコミカルにつづったヒューマン作品「ディアーディアー」です。

 

物語は、山間の小さな町。町の云い伝えられた幻の鹿を発見した三兄妹は、時の人となるが、目撃は虚偽とされ、三人は嘘つき呼ばわりされる。

二十数年後、兄は父の工場を継いだが、多額の借金を背負い、次男は病院暮らし、妹は、駆け落ちの末に酒浸りの生活を送っている。そんな、三人は父の危篤を機に再会をするのだが、父の葬儀を境に事態は思わぬ方向へ進んでいく。

幼き頃に負った心の傷により、人生が狂ってしまった三人の心模様が互いにぶつかり合いながら絡んでいく様が実に面白く、三兄妹のキャラクターも言葉以上に説得力がある。

監督は黒沢清や石井裕也など名だたる監督の助監督を務め今回の作品がデビュー作。染谷将太と菊地凛子夫妻が脇役で登場。三兄妹を演じる桐生コウジ、中村ユリ、斉藤陽一郎の演技も言葉語らずとも、良い空気を醸し出しています。

ディア―ディア―のタイトルは、親愛なる鹿と言う意味だそうで、神聖な存在である鹿に翻弄された三兄妹の宿命的な出会いを感じながら観ると、違う見方がそれぞれに感じられるかもしれません。


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