昨日は、政治では党首討論の中、野田首相が解散を明言。夜にはワールドカップサッカーの最終予選で日本がオマーンを下しワールドカップ出場に王手をかけました。
そんな、慌しいい一日の終わりに、昭和の名女優、森光子さんの訃報のニュースが入りました。奇しくも、森繁久弥さんの命日と同じ日の11月10日に亡くなられたそうで、お二人は国民栄誉賞を受賞し、共演歴の長い盟友の不思議な縁を感じます。
僕の世代で、森光子さんと言えば、ドラマ「時間ですよ」の銭湯のおかみさんの印象が強く残っており、オープニングの堺正章さんの「おかみさん、時間ですよ~」のフレーズと共に和服姿で番台に座る森光子さんの姿が鮮明に残っています。
あのドラマでの森さんは50歳。モノクロの映像からでも、年齢も感じさせない肌のはりと小気味の良いセリフ回しが印象的でした。僕にとっては、肝っ玉母さんの京塚昌子さんと共に昭和のお母さんとして親しみを感じていました。
また、当時の人気ワイドショー・3時のあなたの司会では、演技とは異なる優しい語り口が記憶に残っています。
近年では、ジャニーズメンバーとの交流も深く、森さん自身もジャニーズの人気の秘密を探り芸に生かしされていたそうでですが、ジャニーズのメンバーも、舞台やドラマなどの俳優としての心構えを学んでいたのではと思います。
ドラマ全盛期の数々の名優がこの世を去られる時を見るにつけ、昭和と言う時代の終わりを感じ懐かしくもあり、寂しくも感じる人も多いと思います。ただ、あの時代の俳優たちの生き様は、日本の芸能誌に燦然と輝く時代であることは間違いなく、次の時代の財産として生かされるに違いないと思います。