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映画 エルヴィス

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本日の映画レビューは、バズ・ラーマン監督によるキング・オブ・ロックンロール、エルヴィズ・プレスリーの伝記映画「エルヴィス」です。

僕にとって洋楽、ロックの世界に導いてくれたアーティストのひとりエルヴィス・プレスリー。戦後アメリカを代表するマリリン・モンローと並ぶ二大スターの彼が42歳でこの世を去り45年の歳月をえ経て映画で蘇ったのはとてもうれしいです。

映画「ボヘミアンラブソディ」のヒットでエルヴィスを知らない人は二番煎じかと思われている人も多いと思いますが、さすが、音楽映画を数多く手がけたバズ・ラーマン監督、エルヴィスの誕生から栄光、挫折と破滅の人生を見事に描いています。

エルヴィスの死因は心臓発作による突然死ですが、当時はドーナツなどの甘いものによる糖尿病などとまことしやかに囁かれていました。後に彼の敏腕マネージャー、トム・パーカー大佐によるギャンブルが原因で必要以上に働かされた過労が明らかになります。その点もこの映画で明かされていますが、トム・パーカー大佐をトム・ハンクスが演じ悪役ぶりを十二分に発揮しています。ただ、カントリーミュージシャンであったエルヴィスを、ロックンロールの申し子として誕生させたのは事実です。

そして、この映画を光り輝く存在にしたのは、エルヴィスを演じたオースティン・バトラー、映画の予告編でも紹介されたピンクの衣装で腰を振り歌う姿は若い日のエルヴィスそのものです。デビューからハリウッド映画出演、ラスベガスでの公演と個性的な衣装を身にまとい見事に演じています。ちなみに彼の声と共に生前のエルヴィスの歌声をミックスされてるところも、とても魅力的でした。

エルヴィスの凄さは、ゴスペルやブルースをベースに当時のR&Bの黒人音楽を白人として初めて歌い、黒人たちにも愛されていること。その部分もB・Bキングやリトルリチャードにより紹介され彼のバックボーンも詳細に楽しく描かれています。

2時間40分に及ぶ長編映画ですが、どの部分も飽きさせない全編音楽愛に満ち溢れている「エルヴィス」ぜひ彼を知らない世代にも観てほしい傑作伝記映画です。


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