65オヤジのスタイルブック

追悼 平山郁夫先生

昨日は、美術商の交換会(オークション)で一日名古屋で過ごしました。

雨が一日降る中、茶々丸オヤジは、平山郁夫先生の訃報を天も涙してるのかなと思いました。

平山先生は、美術商やアート関係者にとっては特別な存在です。
現代日本画家の五山(他に高山辰雄、東山魁夷、加山又三、杉山寧)の最後の現役日本画家で五山の作家がすべてこの世を去り、日本画の歴史も一つの時代が終わった感があります。

鮮やかな金色の寺院、ブルーやグリーンの鮮やかアン背景が特徴的な平山先生の作品ですが、茶々丸オヤジにとって、インドに向かいシルクロードを命懸けで渡った玄奘三蔵の「仏教伝来」が印象深い作品です。

平山先生は、東京芸大の学長として後身の指導に、シルクロードを描く作家として、数々の世界遺産の保護に貢献され、私財を投げ打って保護に努められました。また、広島出身で被爆体験を持ち、原爆後遺症と戦いながら平和運動にも熱心に取り組み原爆ドームの世界遺産登録実現にも尽力されました。

今話題の事業仕分けで、目に見えない、短期での検証が難しい文化やスポーツの予算が削減される今、先生の功績を思うと文化やスポーツの大国となるような心豊かな日本になってくれればと思います。

合掌

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【美術鑑賞・イベント】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事