映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はウォーターゲート事件を描いたリーアム・ニーソン主演の「ザ・シークレットマン」です。
アメリカ史上最大の大統領スキャンダル、ウォーターゲート事件。そして、後にそのスキャンダルの内部告白者がFBI副長官ドによることがわかる。史上最大の内部告白者となったマーク・フェルドをリーアム・ニーソンが演じ、普段とは異なるアクションなしの重厚感あふれる演技で迫ります。
ジョン・F・ケネディーに敗れ、後にローバート・ケネディーの暗殺により大統領となったリチャード・ニクソン。CIAを巻き込んで行われた民主党本部の盗聴事件から始まる、一連の政治スキャンダルがウォーター・ゲート事件。
今回の作品は、かなり詳細に描いていて、同時期に公開されたペンタゴンペーパーズをしのぐ内容になってます。特筆すべきは、今回はアクションなしの渋い役柄のリーアム・ニーソンの演技。FBIのナンバー2にして長官有力候補でありながら、その実直さが仇となり出世も出来ずダイアン・キートン演じる精神不安定な妻と行方不明の娘を抱える孤独な男の姿が滲み出て、孤独の中で正義を貫き、不器用ながら家族思う男の姿が、とにかくかっこいいです。
アカデミーにノミネートされなかったのが不思議なぐらいに僕の中では、ペンタゴンペーパーズより評価が高い作品です。