映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、綾瀬はるか主演の歴史SFミステリー「本能寺ホテル」です。
地元、尾張、岐阜の英雄、織田信長。歴史に詳しくない人でも本能寺の変は誰でも知っている謎の事件だと思います。天下統一を前に明智光秀に暗殺された織田信長。証拠として示す首が見つからず、未だ謎多き事件です。
会社が倒産し無職となったことで、恋人からプロポーズを受けて結婚することになった綾瀬演じるOLが恋人の父と会うために京都に訪れ、本能寺ホテルに滞在、エレべ―ターで織田信長が泊まる本能寺にタイムスリップ。織田信長には堤真一が、森蘭丸には濱田岳が演じ本能寺の変が起こる前の数日を描いています。
主演の綾瀬はるかは、その天然ボケのキャラクターを活かして歴史上の人物に対峙する姿は健在ですが、今回の作品はミステリーとしての要素は、ほぼ存在せず主人公の信長に対する恋心と成長にスポットをあてたコミカルな作品としての印象が強いです。
脚本は、監督と脚本は鈴木雅之と相沢知子のコンビに堤真一と綾瀬はるかのコンビというプリンセストヨトミでのコンビですから、どこか似て非なる感覚がありましたが、内容の濃密さではプリンセストヨトミに軍配が挙がりました。史実の断面だけを描いた感は否めず、内容の筋書きからだと、もう少し突っ込んで新説を唱えてほしいなと思いました。