ここ数年で、おしゃれなこだわりのカフェが増えましたね。
特に、若いオーナーによる、昭和の雰囲気が漂う和カフェやフィンランドに見る北欧風のカフェが目を惹きます。
そんな、お店も良いなと思うのですが、カフェよりも喫茶に近い落ち着きのあるお店の方が、茶々丸オヤジとしては落ち着きます。
最近は、カフェと対極にある珈琲専門店も増えてきました。ただ、アートを扱う僕にとっては、いささか疑問を持つ店が多いです。
それは、ほとんどのお店がオーナーの意志によって出来ていないと感じるからです。事実、お店の方と話をすると、その店にあるインテリアや器の知識がなく、逆にお店の空間にふさわしくないものが並んでいたりします。
作り手とオーナーの意志の疎通があればと思うと残念です。
そんな中で、オーナーのセンスがお店の隅々まで行きわたる、本物志向の大人の美的カフェを3店舗ご紹介します。
一軒目は、写真で紹介の岐阜駅の程近い公園にある「プティ・ミュゼ シェ・ドーム」さんは、ムッシュ髭のマスターが営む、名前にふさわしいアールヌーボの調度品やマイセンを中心にアンティークな器とフレンチスタイルの美しいカフェです。
二軒目は、今池にある「マッシモ マリアーニ」さん。アールデコの店内は、スタイリッシュでテラス席とフロアーの異なる空間で、様々なアレンジコーヒや紅茶が味わえます。アラカルトの軽い食事やお酒も楽しめます。
三軒目は、家のお店のお客様でもある、扶桑町にある「美豆木」さん。採光を大きくとった窓、店内は、和と洋のアンティークをうまく取り入れた調度品や器。一見すると統一感のないインテリアが、違和感なく溶け込んでいます。和モダンを感じるお店です。