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アンコール・ワットへのみち・名古屋市博物館


名古屋市博物館で開催のアンコール・ワットへのみちね最終日に出かけました。あいにくの雨にも関わらず、また、最終日とあってか、かなりの盛況で、アンコールワット人気を物語っていました。

さて、今回の展覧会は、世界遺産でもあるアンコールワットとその周辺の遺跡群に加え、隣接した地域から発掘された石彫神仏が、アンコール王朝の歴史年代別に展示されています。

インドシナの咲く神々の楽園とのタイトルのごとく、正面を向き見つめるような表情と不動の姿に和かな曲線を持つ上半身は、日本の仏像彫刻とは異なる神々しさを持っています。

また、冠や装飾品などの細微にわたる彫刻は、この土地が生んだ石の柔らかさにより可能となり、土色の姿にどこか親しみのある優しさを感じます。

9世紀から15世紀の600年にわたるカンボジア、アンコール王朝。隣国との戦いにより衰亡し、また、近代では内戦の苦難を乗り越えてジャングルの奥地で静かにその歴史をとどめていたクメール文化は奇跡の遺跡と言えるのではないかと思います。

今回の展覧会の巡回は、7月16日からの東北歴史博物館が最後です。
お近くの方は、ぜひ足を運んで彫刻美術を通じて神々の楽園に思いを馳せてみてはどうでしょう。


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