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「ガンダムSS ーある整備士の独白ー」

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「機動戦士ガンダム二次創作 ーある整備士の独白ー」



1.
本当だよ?俺だってジムを4機撃墜した事が有るんだよ。あ?整備士だよ?
でも戦場じゃ、いろいろあるんだよ。

ザンジバルとか、ムサイとかさ…そんなんじゃないんだ、単なる輸送船だよ、ハプア級。
それしか無かったからな、その工場に居た連中、そこに詰められるだけ詰め込んでさ。
せめて旧ザクでもあれば良かったが、幸いみんなぶっ壊れてて、動けるのは、あの「スナイプ・スコープ」しか無かったんだ。

・・・なんだそりゃって?そりゃそうだな、俺が創ったんだ。
連邦の…ボール、だったか。捕縛してた”あれ”があってね。
乗ってたパイロット?知らんよ、俺は整備班だったからな。


あの頃はジオンもまだ、押せ押せでな…、自分の所も結構余裕が有った、連邦のMSを捕まえて、研究出来たんだが。意外とアレ、砲台としては優秀でね。姿勢制御も良い感じで、そこは感心したもんだ。
まだ大型だったが試作のビームライフルって言うか・・・大きさから言えばバズーカだな、アレがあって、試験運用とか改良とかをウチの工場でも委託されてた。当時のままじゃ、ドム位のジェネレーターが使えなきゃまともに運用出来なかったからな。
だから、そのままじゃジェネレーターの出力がちょっと足りなかったが、あれ足も何も無いだろ、エネルギーの消費量も少ないしザクのを追加で載せればまあ、アレを運用する事が出来たんだよね。
結構ビックリしたよ、ミノフスキー粒子でレーダーは効かないが、デカい目してるだろ?光学ズームの能力が高くてな。後はバズーカとの照準を調整してやればなかなか良い感じには成ったんだ。もちろん、上司に進言したら遊ぶなって怒られたがな。

…解らんもんだよ、アレが有ったから今、俺はまだ生きてる。

戦局が悪化して…隠れた開発工場だったウチの拠点も、逃げ出す事が決まってね。
ただもう、残党狩りって感じになってた、本国まで逃げる事が出来るかどうかも難しくて。
使える船はハプア級一隻のみ、護衛のザクさえ用意出来ない状況で、思い出したんだ、倉庫の奥に、「スナイプ・スコープ」が残ってたってな。

?もちろん俺が乗ったよ、俺が創ったんだし、他に動かせる奴もいなかったからな。
出港したハプアに付いていくだけで精いっぱいだったが、まあ無いよりマシだと思ってさ、自分から進言して。
安全圏まで行ければ乗り捨てるつもりだった…燃料も無かったしな。
んで、運が良いと言うか悪いと言うか、その行路中に遭遇した訳だ、連邦の探索部隊に。

 その後?まあ・・・だからまあ、敵を全部片づけて、何とか俺も逃げ伸びたんだが。


2.

 嘘じゃないんだ。船を逃がす為に、陽動しろって命じられた。文句は言いたかったが他に方法も無かったしな…乗っちまった不運を呪ったが、まあしょうがない。
船から結構離れた、もう帰れないかもとは覚悟したよ、なんせあの時、配置してスコープ覗いたら、ジムが4機も居やがったからな…。幸いと言うか、まだ距離はあったし、スナイプの姿勢制御はまだ十分生きててね。
良く動いてはくれたよ…その時は、俺は凄いと笑ってたな。

幸い、最初の一撃で一機仕留める事は出来たんだ。
相手も全く警戒してなかったしな、動きもちんたらしてた。
命中した後、連中も直ぐには動かなかったから、二発、三発と打てた、・・・信じられないよな、全部当たったんだ。
最後の一機は・・・流石に外した。
敵に気づかれて、急接近してきた。
連射されるビームはでも、幸い当たらなかった。

まあ・・・敵も新兵かなんかだったのかな。
ビームの発射地点に敵がいつまでも居る様なバカだと思ったのか、ともかく俺には当たらなかった。

冷静に狙えたよ、上手く当たった。

 ああいうのはまあ・・・、気合いなのかな。
ともかくまあ、撃墜スコア4なんて成績をだした整備士は…ジオンでも俺くらいだろうね。直ぐに全速力で船へ帰投したが、追い付いた所で燃料が切れてね。乗り捨てた、だからあいつが今どうなってるか、それは俺も知らない。
その後は幸い、船は何とか本国まで帰投出来てな、まあこうして俺も、ここで飲んでる訳だ。


・・・二度とないだろうな、あんな事は。
俺も本当に、なんで生き延びる事が出来たのか、未だに解らん。
日頃の行いが良かったんだろうな、…そういうもんだ、うん、そう言うもんだよ。


ああ、悪いね。まあ、乾杯。

「ある整備士の独白」 了



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