「金閣寺は誰が建てたのか?」「大工さん」と言う、昭和のそれは今、通用するのだろうか。
マジンガーZは、足利義満に相当する人が実際に大工の棟梁だった、という絵は有るのだが。
ちょっとこのところ、「超時空要塞マクロス」登場のロボット「VF-1:バルキリー」を巡る騒乱が個人的に問題、ではある。紛争解決機構、それが解決せねば成らない案件、みたいになっている…ようだがしかし、事はバルキリーのデザインの是非、を巡る騒乱にも発展、現行の”作者”も黙ってる訳に行かなくなったにしろ…状況はむしろ悪化させた、感は重い。結果で言えば「無理」をごり押した末の現状、そう言うのは有るのかもしれない。
結局、脚部かの可変構造に根本的な無理があって、それを現場が何とかしてきた、のが歴史ではある訳だが。
現場も妙な所に踏み込んだ、というべきだろうか。とあるモデラ―?がSNS「X」上で、「バルキリーにスーパーロボットの意匠を組み込む」と言う話を始めて、その合致の良さでちょっと話題に?成った。最初はゲッターロボだったのだが、それから「マジンガーZ」を意匠にした結果、自分の視点としても「いいね!」と、妙なクオリティに成って・・・それを、モデラ―が実際にスクラッチします、という話になって。
…そこに、「バルキリーのデザイナーとして知名度のある」河森正治氏が、不意にアイディアを投入してきた、のだった。
本来なら喜ぶべき事態、と言って良いが…問題は、そのデザインに構造的な「無理」があって、ちょっと現場での再現が難しい、という事だった。それに対して、「雰囲気」が騒乱を始めた、「出来ないって言うつもりか?」それを挟み、何かの意識的な対立、それが深刻化していく事に成って。
現在の結果で言えば、「意匠を残す感じに、現場でアレンジした」形に落ちた、訳だがしかし。河森氏は”それ”に対してもか、更なる「無理」を提案してきて、混乱は再燃している…そんな感じではある。
事は、作品の方向性?或いはクオリティ、そのベクトルの問題ではある。結局、マジンガーZへの視線をバルキリーに組み込んでしまうと、「それは無理だ」ヘタレ、という評価にしか成らない、事がその後の問題になっていく、訳だが。この辺で少し雰囲気は、出る。河森正治氏とは、何か「広告代理店」だろうそこに、かなり大きなツテというか・・・ほぼ後継者扱い、それが有ったのでは?だ。
古い昭和の、現場と上の方の衝突、それが形を変えて再燃していた、そんな感じには見えた。
現状で、河森氏は「監督」でさえある、訳だが。この結果で見るに、河森氏はつまり、「物理的な無理を現場に要求する人で、それを今までも強要してきた」事には成る、訳だ。そして物理的な「無理」はその先の結実を産まない、という事は、成果も実は出てなかった?事に成るのでは。”それ”を、広告代理店かは隠蔽し続け現在に至る、そう考えると色々と合致は良い。この視点でそこに居るのは典型的な「ニート」と言うそれではある…そして、そこにあるストレスは、長野県中野市で有った散弾銃乱射事件、”それ”に近い何かとして、不意に悪夢を載せている。
物理的な「結果」としては、河森氏はかなり評価を落とした、気はする。メカデザイナーとしては具現性の無い恰好だけの2流、監督としては無理を現場に要求する3流、その上で結果も出ないとしたら、既に創作者でさえない、事には成る訳だ。この先サイン会さえ控えていたというのに、何故?は、ちょっとまあ思う。
無理の破綻は最後、そう言う形になるという事、だろうか。
強要したのが悪いのか、それとも自身の無能さか。
それは彼に、何を期待したのだろう。