地球温暖化の危機感。
でも、「誰かが経営を間違えているんじゃないか?」と言うニュアンスの危機感の方がまあ、個人的には有る。
つまりと言うか、「独裁性は利益に成らない」それを放置しての経済的な改善は有り得ない、そう言う話だ。
”誰か”は、それを無視したまま、因果関係を違う要因に見ようとしている?そんな雰囲気がある。
天変地異に、「神が御怒りだ!」そう言う表現は有って、「大衆は神である」その思想的にはつまり、地球温暖化の原因は、大衆にとって世界が住みにくくなった、その結果だ、と言う理屈に成る訳だが。
大衆の、神の要求、それを無視してバベルの塔を建設している、”これ”は、そう言うパワーの帰結でしかないのでは。
「SCP」と言うネタにも、財団と言う奇妙な巨大組織が存在し、”それ”はそこに有る”異常”を収容し、隠蔽してしまっている。
雰囲気的には、”この”ネタの世界は破綻の危機を迎えていて、世界その物のほころびが、物理法則が、「道理」が成り立たなくなってる訳だ、異常はその帰結として現れる、歪んだ兆候に過ぎない訳だが。
作品的には財団にせよ、その歪みを正す、直す、世界を救う、的なベクトルには一切、向いていない。福島に溜まり続ける原発の汚染水や、行き先の無い汚染土壌みたいな、そんな感じ。
雰囲気?推察的にはこの異常その物が、財団による「世界の経営」その結果でしか無いのではあるまいか。
”それ”がまあ、あまり(と言うか全然)上手く行ってない訳だ。
ホラーのネタにするにしろ、「困った」だけで、それをどうすれば良い?と言う何かは存在しない結果、どうもネタには利用し難い状況が続いてる、雰囲気だけ、だ。
ひたすらに「世界の壊れた部分」を列記してるだけで、それが何を意味するか、どうするべきか、そう言う意向みたいなのは、ほぼ無い。クトゥルフ神話なんかとは異なる、「で?」その先が一切ない。
イメージは悪い。地球への落下コースを取り始めたスペースコロニーで、「もうどうしようもないよ」そう、ケタケタ笑ってる船長、みたいなイメージだ。止めるにしろ脱出するにしろ、何もかも対策が遅すぎる、そもそもそれを認めたら自分の放漫経営的な、そう言う責任を問われてしまう。全て自分に、こんな重大な責任を預けてた連中が悪いんだ、自分はやりたくなかった、なのに!とかなんとか。
現状に合致しつつも「で?」向かうべきベクトルを持たないSCP、それは、或いはそんな現実との、何かのシンクロなのかもしれない。
「九尾の狐」それは、結論で最後、”全て”を巻き込み、そう言うオチへその国を破綻させるのだけど。
地球温暖化は結局の所、そんな「何かの大きな歪み」によるのでは。
そもそも太平洋戦争で原爆を使用した事でアメリカは「反則負けになった」のだ。世界はでも、”それ”をそのままに、今までアメリカを正義として掲げ続けてしまった、訳で。
と言う理解では、地球温暖化にも、どうにも胡散臭さは感じてしまう。
危機感はある、しかしそれは本当に、二酸化炭素の排出が原因なのか。
世界は今、何処へ向かっているのか。