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秋の野道に咲く薄紫の花。
これは「カントウヨメナ」なのか「ヨメナ」なのか?
図鑑を見ると、両者は別物として扱われているけど、その違いは写真では分かりません。
一説によれば、果実(そう果)の冠毛の長さで区別できるとのこと。
と言っても、タンポポのような長い冠毛ではなく、カントウヨメナが0.25ミリ、ヨメナが0.5ミリという微妙な長さ。
目で見てわかるような違いではありません。
花や葉は個体差もあり、判別の材料とはならないということで、
中部地方以西に自生していたら「ヨメナ」、関東地方以北だったら「カントウヨメナ」
と見なされることが通例となっているようです。
そこで気になったのが、「カントウ・・・」という名前。
西日本のヨメナが本物のヨメナで、関東のヨメナは本物でないというニュアンスを感じます。
調べてみると、、、
なんと「カントウヨメナ」は「ヨメナ」と「ユウガギク」の交雑種なんだそうです。
見た目が同じなのだから、どちらも「ヨメナ」でいいじゃないかと思っていたのですが、
遺伝子レベルではやはり別物なのでした。
ところで、「関東・・・」で思い出したのが「関東煮(かんとだき)」。
関西では関東の「おでん」のことをを「かんとだき」と言いますが、
京都に住んでまだ日が浅い頃、「こっちで、おでんと言ったら、田楽(みそ田楽)のこと」
と言われた時の衝撃、今も忘れません。
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