宇宙船シャングリラ 【もう一つの日本神話】

日本人青年が趣味で、東側諸国の関連の情報を取り上げる。

ロシア海軍と中国海軍の演習。 上海協力機構を敵視することの危険性。

2012年04月25日 14時26分35秒 | ロシア連邦

南シナ海で中・米・露の策略が渦巻く中、自衛隊の海外駐屯の可能性が出てきたり非常に残念な方向に極東は進んでいる。
結局、日本帝国の失敗から学ばずに、我が国はまた「無謀な軍事競争」に突き進んでいる気がする。


工業技術・環境技術を武器に色々な国と関係を持つどころか、米国軍産複合体の下請けになることしか野田内閣は考えていない。
(プーチンがせっかく、日本との技術的協力を呼びかけているのに)

日本のマスコミと保守派は致命的な間違いを犯している。
ロシア政府・中国政府が、軍事力のごり押しで傲慢な覇権主義に走っているという認識である。
これは10%くらいは正しいが、僕が思うに上海協力機構側はもっと緻密で長期戦略的なビジョンを持っていて、
決して力任せでは無いと思う。

特にロシア軍部は、心理戦・情報戦で日本よりも圧倒的に研究している。






「2012年は世界的なパワーバランスの大転換の時」だと思っている人は多い。
ところが多くの日本国民は「アメリカの栄光は永遠だ。」と思っている。







満州事変の時「中国憎し」の感情だけで、支那大陸への泥沼的侵攻を支持していた日本帝国臣民と同じく、
多くの日本国民はマスコミの垂れ流した反中至上主義に至り、「毅然とした態度で中共に挑むべき!」というボケた意見を持っている。
上海協力機構に「負けん気」「嫌悪感情」で挑むなら、日本は米軍の犬としてこき使われて犬死するのみだろう。


インドが上海協力機構に加盟していることを知らず(?)、中国政府やロシア政府が世界から孤立しているなどという
うちの国の保守派(というか勝共連合知識人)の脳内妄想がネット右翼により今日も伝染し、
日本国民は完全に情報閉鎖状態に有る。


こういう時こそ、あえて日本は飲料水や環境保全技術を中国やインドに売るだとか、ソフト路線に出るのも良いと思うけど、
右傾化した国民はそれを支持しないだろう。
「毅然とした態度でカッコよく挑めばどんな敵にも勝てる」という考えでは、美しい自滅が有るのみだ。


新自由主義で多くの日本人は、財産をどんどん外資系企業・多国籍企業に吸い取られているが、
おそらく国民は最後まで立ち上がらないだろう。