モンゴル人民共和国のホルローギーン・チョイバルサン主席。
モンゴル人民共和国主席で、モンゴル人民革命党(現モンゴル国のモンゴル人民党)書記長のチョイバルサン。
チョイバルサンは、人民共和モンゴルのスターリンとして知られる。
スターリンの使徒として、ソビエト連邦共産党の政策を彼は忠実に実行した。
そして、スターリンと同様に、恐怖政治・独裁の象徴と恐れられる一方で、今でも祖国を強国化したとして、
英雄視する声も有る。
チョイバルサンは毛・チャウチェスク・ホーネッカーと同様に、自国の伝統を破壊して、ソビエトナイズを図った。
モンゴルのチベット仏教徒を大量に処刑して、モンゴル帝国の伝統を清掃するために、チンギス・ハンの子孫である約1500人を数年間の内に処刑した。
このため、処刑を免れる為に子孫であることを隠して生き延びた人々も数多い。
また、帝国時代から続く家系図は社会主義の平等思想に反することから多くが破却された。
多くのチベット仏教系寺院が破壊され、残留日本人や日本兵も「日本や南朝鮮(韓国)のスパイ」として大量処刑された。
モンゴル人民共和国建国は、中国とソ連の対立でもあった。
中央ユーラシアでの覇権を進める中ソの対立が、現モンゴル国と内モンゴル自治区の分割を生んだとも言える。
(ちなみに、中華民國は現在も南北内外モンゴルを今も自国領土だとしている。)
モンゴル人民共和国は、事実上ソ連の衛生国家だったが、チョイバルサンは独立を守ったという意見も有る。
モンゴル国では共産党政権が崩壊した後、首都のウランバートルでストリートチルドレンが続発するなど、
経済的不安定が続いている。
(これはモンゴル人民共和国のみならず東ドイツことドイツ民主共和国やルーマニア社会主義共和国も同じである。)
日本人とモンゴル人はDNA的に近いらしいが、(文化的には中国朝鮮の方が近い?)
東側マニアの日本人として、ぜひウランバートルあたり旅行に行ってみたい。