ロシア下院選挙は統一ロシア党が勝利したものの、大きく議席を減らした。
極右のロシア自由民主党や共産党は倍近く議席を増やした。
この選挙結果は、やはりプーチンの個人的なカリスマの曇を表しているのだろうか。
プーチンの人気低迷はロシアでも盛んに報道された。
今回のロシア下院選挙に魔女ヒラリー・クリントンが早速文句を付けている。
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産経新聞・12月6日(火)7時55分配信
【ワシントン=犬塚陽介】
クリントン米国務長官は5日、ロシア下院選に関して開票過程での票の水増しなど不正行為が指摘されている問題について、
ロシア政府に「徹底した調査」を求めた。訪問先のドイツのボンで記者団の質問に答えた。
クリントン長官さらに「選挙結果はは自由、公正かつ透明性であるべきだ」と強調し、
「ロシアの有権者は自分の票が公正に扱われたかどうかを知る権利がある」と疑惑への調査を呼び掛けた。
ロシア下院選に選挙監視団を派遣した欧州安保協力機構(OSCE)は5日、声明を発表し、開票過程で票の水増しなどの不正操作が行われたとの見方を示している。
カーニー米大統領報道官も5日の定例記者会見で、ロシア下院選の手続きについて「米政府は深く懸念している」と表明した。
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プーチンの人気低下は欧米のメディアによると「ネット住民」による運動が大きいらしい。
情報統制を強めるロシアのメディアに載らない、プーチン政権に不都合な事がネットで知られるように成った。
しかし「ネットの声=国民の大多数の声」と考えるのは勿論、愚暗でしょう。
しかし「検閲を受けていない=正しい情報」「マスコミが報道しない=真実」という発想も誤りです。
うちの国のネット右翼と同じで、「クリックの多い少数派」の意見がネットでは代表的な意見だと勘違いされやすい。
つい最近、麻生太郎が「KARAや少女時代を知らないと時代遅れ」とかソウル市のロッテホテルで発言して話題に成ったらしいが、
麻生太郎が世界平和連合(統一教会)の会友だと知っている人は、別にどうってことない普通の発言だと理解するだろう。
ネット世論はヒステリーでマニアックな粘着層が作り上げるのです。
それはさておき、ヒラリー氏がロシア下院選挙の国家規模の不正行為(?)に並々ならぬ執着を持っているのは何か引っかかります。
なんでも「エホ」だとか「ゴロス」だとか言論の自由と民主主義のためのNGO(つまり親米勢力)は、
ロシア連邦政府当局からサイバー攻撃を受けただの騒いでいるようです。
これは私の偏見とインスピレーションからの妄想ですが、
こういう「民主化勢力」はたいていペンタゴンの息がかかった単なる親米団体だと思います。
私は、人権団体とか市民団体をどうしても懐疑しがちです。
エホの幹部たる「民主化活動家の女性」がロシア国境庁に逮捕されたらしいですが。
マスコミが持ち上げる「民主化活動家の女史」「自由の女性」はアウンサンスーチーといい、ティモシェンコといい、ろくでも無かったりする。
ところでヒラリーはロシアの民主主義うんぬん言ってますが、
アメリカ合衆国で家庭菜園が禁止に成ったり、ホームレスの強制連行を一部自治体が行なったりしているのはどう考えているのだろうか。
露当局 米国務長官のロシア下院選挙に関する声明に警告
| 6.12.2011, 19:24 |
| ロシア議会下院国際問題委員会のコサチョフ委員長は、もしロシア議会選挙に関するクリントン米国務長官の声明に続いて、何らかの行動がなされるのであれば、ロシアとして厳しい対応をとらざるを得ないと警告した。 コサチョフ委員長は「下院選挙を『自由がなく公正さを欠く』と評したクリントン国務長官の声明は、露米関係改善を促すものではない」と指摘し、次のように強調した― 「選挙実施の基準について決める事ができるのはロシア市民だけだ。 その評価に関して言えば、唯一正当なものは、国際的な義務に従ってロシアに招聘された公的使節団の意見である。 彼らの中間報告はすでに公表されている。それによれば、ロシアでの選挙は成立した、つまり正当なものであった。」 |