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サバやカツオも…漁獲量 去年は過去最低か 「未利用魚」に活路
サバやカツオも…漁獲量 去年は過去最低か 「未利用魚」に活路
2024年6月1日 17時04分 水産業
去年1年間の、全国の漁業や養殖業での漁獲量は、サバやカツオの不漁が続いたことなどから、2年連続で400万トンを下回り、過去最低を更新する見通しとなりました。
「魚が手に入らない」と料理人たちも危機感を強めていて、専門家は人気のある特定の魚ばかりを捕るのではなく、市場に広く流通することは少ない魚の活用なども必要だと指摘しています
目次
- サンマだけではない不漁 サバやカツオも…
- 水産庁「温暖化の影響などで海洋環境が変化」
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サンマだけではない不漁 サバやカツオも…
農林水産省の発表によりますと、去年1年間の全国の漁業や養殖業での漁獲量は、能登半島地震の影響で調査が遅れている石川県を除いた速報値で、372万4300トンでした。
前の年と比べて、19万トン余り、率にして4.9%減っていて、農林水産省は今後、石川県の分が加わっても2年連続で400万トンを下回り、過去最低を更新する見通しだとしています。
このうち、「海面漁業」の漁獲量は282万3400トンと、前の年より4.3%減りました。
具体的な魚で見ると、
▽マイワシは68万900トンと前の年と比べて6.1%増えたものの、
▽サバは26万1100トンと18.3%減ったほか、
▽カツオも15万2600トンと20%減りました。
さらに、
▽スケトウダラも12万2900トンと23.4%減ったほか、
▽スルメイカは1万9600トンと36.2%減りました。
前の年と比べて、19万トン余り、率にして4.9%減っていて、農林水産省は今後、石川県の分が加わっても2年連続で400万トンを下回り、過去最低を更新する見通しだとしています。
このうち、「海面漁業」の漁獲量は282万3400トンと、前の年より4.3%減りました。
具体的な魚で見ると、
▽マイワシは68万900トンと前の年と比べて6.1%増えたものの、
▽サバは26万1100トンと18.3%減ったほか、
▽カツオも15万2600トンと20%減りました。
さらに、
▽スケトウダラも12万2900トンと23.4%減ったほか、
▽スルメイカは1万9600トンと36.2%減りました。
水産庁「温暖化の影響などで海洋環境が変化」
一方、長期的な不漁が続く
▽サンマは2万5800トンと、前の年より7000トン余り増えたものの、ピーク時の昭和33年の4%程度にとどまりました。
このほか、「海面養殖業」の収穫量は84万9000トンと前の年より6.9%減りました。
▽カキが14万6300トンと前の年より11.7%減ったほか、
▽ホタテも15万1300トンと12.1%減りました。
水産庁は「温暖化の影響などで海洋環境が変化する中、資源管理を強化し、水産資源の回復に取り組んでいきたい」としています。
▽サンマは2万5800トンと、前の年より7000トン余り増えたものの、ピーク時の昭和33年の4%程度にとどまりました。
このほか、「海面養殖業」の収穫量は84万9000トンと前の年より6.9%減りました。
▽カキが14万6300トンと前の年より11.7%減ったほか、
▽ホタテも15万1300トンと12.1%減りました。
水産庁は「温暖化の影響などで海洋環境が変化する中、資源管理を強化し、水産資源の回復に取り組んでいきたい」としています。
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