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■「できれば遠足の行先に万博を選びたくない」
しかし、今回「希望する」と回答した大阪府内の小学校の校長は「今は不安要素しかないので、できれば遠足の行き先に万博を選びたくない」 と語った。
この校長は、会場へのアクセスや昼食を食べる場所などがあいまいで、大阪府から納得のいく説明がなく、今の状態では万博に遠足で行くのは難しいと考えている。
ではなぜ、今回訪問を「希望する」と回答したのだろうか。
学校へのアンケート画面を見てみると、選択肢は訪問を「希望する」もしくは、「未定・検討中」のみ。
「希望しない」は存在せず、「未定・検討中」と回答すると、「事務局より連絡する」との記載がある。
さらに教育庁の資料には「来場希望日等の入力が行われなかった場合、来場日等の確定が遅れる可能性や日程を確保できない可能性が発生します」との記載も。
「希望する」と回答し、希望日などを記載しなければ、のちのちの調整が困難になる、と示唆しているのだ。
大阪府内の小学校の校長:
行きたくなった時とか、行かないといけなくなった情勢がある時に困るので、とりあえず(希望するに)したっていうことです。こんな何も分からない時に締め切りをされるっていうことは、本当に横暴だなっていうのを感じます
学校現場から不満の声が上がっていることについて、吉村知事は、再調査の必要はないとしたうえで、「個別の声には丁寧に対応していきたい」と話している。
■子供たちの安全のため綿密な計画が欠かせないが「万博遠足」は分からないことが多い
学校現場は困惑している状況だ。
関西テレビ 加藤報道デスク:
『絶対いや』だということで不満の声を上げているのではなく、先生は遠足一つ取っても、子供たちがケガをしないように事前に下見をしたり、どういう手段で行くか綿密なシミュレーションをするわけです。今回はまだ分からないことが多すぎる。不安要素がたくさんある中で、すぐに『希望する』とはなかなか言えませんということを、一部の先生は言っています
『希望する』という回答の先にある「本当の声」。これらを受け止める丁寧な事業運営ができるのか、関係者の姿勢が問われている。