ナポレオン
監督 リドリー・スコット
IMAXで視聴。
私はとても面白かったです。しかし歴史の流れを端折っているために、楽しむためには知識を要する必要があると思われます。あとエログロ注意。
リドリー・スコットはあの【ブレードランナー】や【エイリアン】、【ブラックホーク・ダウン】などを撮った監督です。その超有名監督の手掛ける映画【ナポレオン】は、英雄の姿と小さな男の姿、そして混乱期の汚く愚かなフランスを描いた映画でした。
映画はマリー・アントワネットの死で始まり、ナポレオンの死で終わります。市民も政府も暴走し、汚く、そして下品で愚かです。
マリー・アントワネットやナポレオンだけじゃなく、誰もが平等に罪深く愚かな時代であって、彼らが特別に愚かではないということですね。これが話の根幹にあるように思えました。
要するに、イギリスから見たフランスなんですよね。監督のリドリー・スコットはイギリス人ですし、イギリスが悪く描かれません。常にフランスは愚かだ、とイギリス人らしく皮肉めいた視点で映画は進みます。
そうした背景もあり、ナポレオンは小さなただの男として描かれます。実際は169cmはあったらしいですが、イギリスのプロパガンダもありナポレオンは身長の低い男であるとのイメージそのままに、そうした描写もありましたしね。
まぁ、万人受けはしない映画ですよ。ナポレオンの勇姿を観たい人からしたらブーイングです。
もちろん華々しい戦なども当然あります。が、ここも知識がないと理解は難しいかもしれません。
とはいえ、全体的には面白い映画です。舞台セットや衣装も素晴らしいですし、見ごたえがあります。
手放しでオススメできる映画ではありませんが、映画自体は面白いです。観てみるのも良いかもしれません。
最後に。
観てて、「そりゃこれが評価高くなるなら、バルダーズゲート3 が高く評価されるわ」と思いましたw